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2019年11月11日08:58

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神宮スズメの独り言2019秋〜74〜4年生が残したもの

昨日は福山、竹本という両先発投手陣の継投で3−1と勝利した。東都大学の1部2部入替戦。1部の駒澤が先勝して臨む今日の2回戦。

先発はずっと押さえのエースとして活躍していた上野君だった。初回に2番の田崎君にストレートの四球を与えたが2塁を許したが、その後は安定した。なんと1安打ピッチング与四球は2、2部優勝の拓大が2塁ベースを踏んだのはこの1回だけだった。

しかし駒澤は楽勝したわけではない。駒澤は4回に2塁打とエラー、そして内野安打で1点を先制。5回には四球と2本の安打で2点を追加したが、放った安打はこの3本だけだった。

中京大中京時代はU18にも選ばれた。だが大学に入って少し伸び悩んだ感がある。だがこの入替戦の2回戦、4年生最後の試合でその真価を発揮した。

8回裏の駒澤の攻撃。3−0とリードしている駒澤はこのまま行けばこれが最後の攻撃だ。応援団長がバケツの水を何杯もかぶって叫ぶ。

「学生、注目ぅ」「なんだ〜」
「やっぱり寒いぃ〜」{そうだ〜}
「しかし社会人になればこんなことはもうできないぃ〜」「そうだ〜」
「こんなバカなことをやるのはこれが最後だぁ〜」「そうだ〜」
「だから最後はみんなで最高の応援をしようじゃないかぁ〜」「そうだ〜」

そうだ、野球部員だけじゃない。応援団もチアリーダーもブラスバンドも4年生は卒業だ。これが最後の神宮・・・・

試合が終わって神宮を訪れた駒澤の応援団は校歌を3番まで歌った。初めて聞いた。ボクは六大学も東都の1部も校歌はみんな歌える。駒澤の校歌も当然歌詞を覚えている。しかしそれは1番だけだ。東都ではどのチームも1番しか歌わないからだ。それがこの寒空の最後の神宮で3番まで歌い上げた。卒業と同時い2部陥落を免れた4年生は安堵に包まれただろうが、このスタンドの4年生たちは最後の神宮の名残を惜しんだ。

スタンドから降りるとグランドから通路に上がってくる選手たちを迎える大柄の人がいた。中畑清さんだ。この人は入替戦などの大事な試合には必ず応援に駆け付ける。1970年代からの駒澤黄金時代。二宮さん、平田さんとともに駒大三羽烏と言われた中畑さんは母校の復活を願っているのだろう。

昨年の春秋は中央が連続最下位、入替戦で残留した。その中央はこの春は2位、秋は完全優勝した。駒澤は昨年秋は立正と並ぶ1位でプレーオフで優勝を逃したが、今年は春秋ともに最下位。

まさに戦国東都だが、今日の上野君のマウンドでの姿を、そして今日の3安打のうち2本を放った平野君の姿を3年生以下はみんな忘れないだろう。3年生の竹本君、1年生の福山君。1年春からレギュラーをはる林君。

来季の駒澤には上野君も平野君もいない。あの頭を丸めた応援団長もいない。だが、この試合を経験した下級生が来季の駒澤を強くしていくだろう。



2019年11月10日 東都大学野球秋季1部2部入替戦 2回戦(於 明治神宮野球場)
拓殖
000 000 000 = 0
000 120 00x = 3
駒澤

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