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2016年11月23日23:56

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ほんの少しの隙

集中力・・・

アナウンサーが何度も口にしたこの言葉がこの試合を決したと思う。

どちらも高い集中力で戦った。

もちろん運もあるし、ほんの少しの間違いもある。だが、決勝点はほんの少しの集中力の欠如がきっかけだった。


鹿島の左サイドを攻めた山本がキープするボールは一瞬タッチを割ったかと思われた。いや、テレビで見ていたボクはそうは思わなかったが、川崎の選手の動きがその瞬間ほんの少しだけ止まったからそう思ったのだ。

このほんのコンマ数秒のずれが山本のクロスを呼び、わずかに頭ひとつを出した金崎にヒットした。

この後半5分の鹿島のゴールがそのまま決勝点となった。ここがすごいと思うのだ。



今年の鹿島はファーストステージで10失点という驚異的な守備力を優勝したもののセカンドステージではそれが崩壊、なんと負け越してしまうのだ。

しかし、ちゃんと立て直してきた。先制したこの試合で川崎の攻撃に対して守りを固めるのは当然として、いつでもカウンターを狙う体制だけはきちんと整えていた。ボールキープを最優先しながらも追加点を奪うチャンスは何度かあったのだ。

そして厳しい戦いだったが川崎の反撃をしのいだ力は間違いなく伝統だったと思う。


ボクは鹿島が三冠を取った2000年のナビスコカップの決勝を国立競技場で見ていた。相手は川崎で途中出場した鬼木選手に大声援を送った記憶がある。鹿島から川崎に移籍したその年であった。

そのほかにも奥野や鈴木隆之、マジーニョと鹿島から大量の移籍選手を獲得しながら、ナビスコ準優勝を手土産にその年の川崎はJ2に降格した。

それ以来、鹿島と川崎は縁が深い。川崎が強豪になってからも、いつもタイトル獲得の前に立ちはだかったのは鹿島だったのだ。そして、今だに無冠・・・・

そして、今日も・・・


最後に勝ったものが一番強い。よく言われる言葉だが、少なくともボクはJリーグの2シーズン制には反対だ。きちんとホームアンドアウェイでやってはじめて一番強いチームが決まる。Jリーグ創設当時は10チームにおけるホームアンドアウェイを前期後期ともにやった上での2シーズン制だった。

サッカーは番狂わせの多い競技だけに一発勝負で決めるやり方は好ましくない。

鹿島ファンとして決勝進出はうれしくもあるが、逆にたとえ決勝で勝ったとしても後半のあの成績で日本一はおこがましいと思う。少なくとも勝ち点差がほんのわずかであったのならまだしも・・・・

ただ、この試合の鹿島には拍手を送りたいと思う。3位通過で川崎にアドバンテージがあり引き分けでは負けとなるアウェイ試合。試合開始から0−1で負けているところからのスタートに等しいゲームを取ったのはさすがに7度のリーグチャンピオンの名を汚すことはない。

来年からはまた1シーズン制となるというJリーグ。

今年が最後のチャンピオンシップとなることを祈って鹿島を応援したいと思う。


2016年11月23日 Jリーグチャンピオンシップ準決勝
鹿島1−0川崎F(金崎)

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