あの子と別れたあとそのまま家には戻らずに、丘のてっぺんを過ぎた所のバス停の中に入った。ヘナヘナとベンチに座る。まだ足が笑ってる。体中が震えている。紙袋を膝の上に抱えて空を眺める。胸に抱きかかえるモノがあって良かったよ。これがなければ私は崩れ
今日はリキコさんとカナコさんに「おはよう」と言われて「おはよう」とあいさつした。隣の子に「プリント足りてる?」と聞かれた時、「うん」の後に「足りてる」と付け足した。国語の時に先生に当てられて答えた。「そこ窓閉めて」と言われたので立って閉めに
帰りに待ち合わせている訳ではないので、ヨッチンを見かけない時には何日も見かけなくても不思議ではない。学校の中で見かけたとしても、用がない限りこちらから声を掛けることもない。ああいるな、と思うだけだ。別に用事なんか無いもんなあ。向こうから来れ
あーもうやだ。気まずい。最悪だ、、、翌朝、自分の席に座って頭を抱えていた。実際にそんなポーズはできないので、机の木目模様を睨みながら固まっていた。どんな顔をしてここにいれば良いのだろう。体はもうここに来てるけど、まだここにいる顔が決まってな
「なあなあ、」ある休み時間、前の席の女子が振り向きざまに言った。「春名さんて、なんでそんなに暗いん?」はい出た。返答できない定番質問。 自分が暗い覚えがないので返事をしないでいると、「自分から話し掛けて友達作りなよー」作りなよー。なよー。な