その男は、60近い歳になってもまだ、蟲への執着を捨てられずにいた。晩夏の陽射し注ぐ中、とあるアパアトメントの門扉にそれはいた。蟲好きでなくとも気付くのではないだろうか?黒い金属門扉に白いそれの対照は、あまりにも鮮明と言えた。ましてや蟲好きな
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