この花が散る前にもう一度出逢いたい白髪混じりのありままの姿で…限られたこれから巡る季節が幸せと思えるように…この桜の木の下で
また 季節は巡る厳しい冬の眠りから目覚める小さな命たちほら 新たな旅立ちの時は 来た 休めていた羽をもう一度広げてもいいじゃないか
他の誰かと比べても一緒にはしないで下さい歩いてきた道(人生)も時間も見てきた景色も「同じ」ではないのですから… それでももし道を 踏み外しそうになったならその時は叱って下さい
星は謳う人間は何故そんなに急ぐのか遠い昔空を仰ぎ風を感じていたではないかなのに…山を削り木々を倒し獣たちを追いやっていくお前たちはそんなに偉大だと思っているのか?
ミルフィーユと紅茶の午後日溜まりと言えどまだ ひんやり冷たい春の午後花の蕾が風に揺れている自分へのご褒美に買ってきたミルフィーユ紅茶と一緒にいただきましよぅ
握りしめた指からこぼれ落ちる砂は涙のようで手のひらに残った僅かな砂それはきっと大切な思い出そっと…しまい込んでおきましょう
ぽつりぽつりと降りだした雨笑顔が消えたあの日から時間が止まったようにそれでも季節は移り変わってゆく傘をさし離れる列車を見送る肩が小さく 震えている
私は何から卒業しようかな先ずは今でも嫌いな「自分」から少しは良いところ探してみれば何処かに有るかもしれないもし… 見つけたら少しは褒めてみようか?
また抜け出せない迷路のような森に迷いこむそれでも今はもう怖くはない抜け出す方法を知っているから諦めず歩いていけば必ず出口に辿り着く
レモン哀歌 そんなにもあなたはレモンを待つてゐたかなしく白いあかるい死の床で私の手からとつた一つのレモンをあなたのきれいな歯ががりりと噛んだトパアズいろの香気が立つその数滴の天のものなるレモンの汁はぱつとあなたの意