日暮れとともに煌めきはじめるイルミネーションまやかしの煌めきに瞳を輝かせながら瞬く星空に目も向けず行き交う人あの故郷もこの街と同じなのだろうか?
薔薇と百合は美を競いそんな争い下らないと孤高に笑う曼珠沙華菊は私の季節と誇らしげそんな騒ぎはどこ吹く風と風にリズム合わせてコスモス楽しそう女心もさぞ似たり
君に伝えたい 何時も側に居るから 嬉しい時は 一緒に喜んで 悲しい時は 一緒に泣こう ひとりじゃないって事を 忘れないで欲しい
化粧と言う名のその仮面を外してはみないか?素顔脆くて今にも崩れそうなのに…誰にも弱さを見せたくなくて心まで閉ざそうとする時にはありままの君を見せても良いんじゃないか人は強くはないのだから
この街の思い出も スーツケースに 全部詰め込んで さよならをする あなたが話していた 海の見える街で 新しい物語を 始めてみよう
「真心」どんなに綺麗な花束もプレゼントも心地よい甘い囁きもそんなものは過去には歓んでいたけれどそんなの今は通じない堕ちてみれば解るのよどんな時も何時も傍に居てくれた人の「真心」ほど素敵なものはないって事に
思い出なんて 楽しいこと 忘れてしまったのか それとも 思い出したくないのが 多いのかもしれない それでも 私は現在(いま)を 生きている
夕暮れの街 ショップの中から 流れてきた ふたりが出会った メロディーに 足を止める 閉じ込めていた あなたへの 想いが甦る
少し開けた窓から外へ流れる紫煙を眺めるあなたの横顔が優しく見えて「変わったわね」と呟いた私に「今は守るものがあるから」と言ったそのひと言が 嬉しくて肩を並べて消えてゆく煙を見つめる
波の音があなたの言葉を遮った あの言葉は何て言ってたの違う道を歩き始めたふたりの足跡を波が消してゆくあの時の言葉はもう聞き返せない
花の名前など知らなくても道端に咲く小さな花が綺麗だと思うのは駄目ですか?誰かと同じでないと人は何故不安になってしまうのでしょうか?
またこの店を訪れていたもしかしたらあなたに会えるなんて思いながら…会えなくても良いのかもしれない此処に来ればあの頃のあなたの姿が思い浮かぶからもしも会うことがあったならお互い「変わったね」って笑い会うんでしょうね
人って不思議いつの間にか街も人も沢山変わっていくのにね思い出の中の景色や人はあの頃のままあの頃から失ったものはあるはずなのに思いに更ければ止まったままなんだね
覚えてますか自分の育った街を私の街は変わってしまいました砂利道も公園も機織りの音も全てが記憶の中街の風景も人も変わったけれどあの頃見ていた空は今も変わらない
「新しいスタート」過ぎてしまった過去を振り向いてばかりはもうよそう新しいスタートも切れやしないそれなら繰り返さないように気をつけて進めばいいのさ
あの日あの時約束していたのに今はすれ違っても気づかないほど流れる時の速さに呑み込まれ……変わらない季節が思い出を置き去りのまま通りすぎてゆく