喫茶店の日

1888年（明治21年）4月13日、日本で初めて東京 上野に喫茶店「可否茶館」が開業します。
これを記念して4月13日は「喫茶店の日」。
可否茶館では、ビリヤードや囲碁・将棋も楽しめ、文明開化に花を添えたそうです。

カットはサイフォンで入れるシーン。
出来あがるまで、立ち上る香りを楽しみながら、店の人とも言葉少なに待つ時間も素敵な時間です。

以下、個人的回想です。
独身時代、会社からの帰宅途中に新しい喫茶店がオープンします。
奈良のド田舎にはお洒落過ぎる（？）目立つ建屋。
注文を受けてから、ズラッと並んだ豆の缶から１杯分の豆をミルにかけ、サイフォンで入れてくれる店でした。
残業で遅くなった日は別として、会社帰りに良く立ち寄ってました。

おまけにその場所は、登山のためのトレーニングでの７キロジョギングコース上でもありました。
ある日のジョギング中、店の前を通ると凄く良いコーヒーの香りが漂って来て、たまらなく飲みたくなって、トレーナー姿で店に入ります。
ただ、お金を持っていません。
それまでに、この店には数回は来ていただけでしたが、ダメ元で「明日来て今日の分も支払うので、ツケで飲ませて」と頼むと、快くどうぞと言われ、好きな「キリマン」を注文します。
それ以降、親しくなって、娘さんの成人式の祝いの会や、偶然立ち寄った日が大阪の今宮恵比寿の宵宮の日で、そのまま私の車でご家族と一緒にお参りしたりすることもありました。
もう、半世紀も昔の想い出です。