僕は、あと10日もたたずに77歳となります。100人で過ごした中高校時代の仲間から、17人が先立ちました。

僕たちの中学は、ひとクラス48人、２クラス構成でしたから96人でスタートしました。そして１人がお父さんの転勤の都合で高校から東京に転校し、高校から新たに５名の同級生が加わり100人となったわけです。もうひとり、結核を患って同時に卒業できなかった人間がいましたね。だから卒業した同期生は99人というべきか。

コロナ禍で、2020年の４月開催予定が中止となったわけで、つまりまる５年ぶりの再会でした。会場のホテルで、“北村！”と声をかけてくれた相手の顔を見ても、すぐには名前が浮かばない。“おお！”とさも分かったふりをしてやり過ごしました(笑)。

99名のうち亡くなったのが17名、残り82名のうち43名が参加したわけですから、とても出席率がいいと思います。僕が予定通り(?)103歳まで行きられたら、毎年１人ずつ亡くなっていっても10名とは再会できる計算になります。問題は、そううまくコトが運ぶかどうかですけど。

43名の中に、今回卒業後初めて参加したという友人もいました。また僧職に就いている幹事担当者は“仕事”で突如不参加。あのお仕事、同窓会に出るからと断れんでしょうからね。そしてまた、出席予定と返事をよこしながら来なかった友人１名に対して、“あいつ、前にも同様の不参加があったよな”と、みんな好きなことを言い合ってました。

みんなそれぞれの生活をしているわけだから、それぞれの事情がある。僕だっていつ不参加になるか分かりません。それでも、可能な限りこういう会には顔を出したいと思います。次回は黒川くんに“ぬれせんべい”を買っていかなくちゃ。

ということで今回の写真は、元映画館だった所にある現在のビルです。写真１が、松竹系の邦画館だった元尾花劇場。写真２が、近所に住んでいたはずの同級生も知らない、３本立て55円劇場だった元電気館。そして写真３が、ゴム毬野球のダイヤモンドとして使った東大寺西塔跡です。

写真はありませんが、有楽座はＮＴＴに、奈良東映はフコク生命に、奈良セントラルは朝日新聞、友楽会館大劇場と洋画劇場のビル後には中川政七商店が出来てました。餅飯殿(もちいどの←漢字、合ってるか？)の奥にあった中央映劇(その隣にスター会館)は、駐車場になっていたような。

それら映画館が全部消えた時点で、“日本で最初に映画館がゼロとなった県庁所在地”という不名誉な勲章を得た町です。そんな町から、こんな映画フリークが出現したんだから、ノーベル賞は無理でも、イグ・ノーベル賞の候補にならんやろか。103歳まで生きたら、もらえるかもね。