人の結び

　僕を好きな女性たちは何を僕に求めているのか。深い愛には違いないが、それは深い祈りと裏表の関係。神でも仏やサムシンググレートでもいい。大自然の命でも良い。人間を超えるものに祈り合い、気持ちを大きくし合わなければ、いくら好き合っても恋愛はできない。親子関係も同じ。ましてや、友人関係は。仲良く努力してもムダ。少し前の朝日新聞に教育勅語のことが出ていたが、その至る所にある仲良くの件は述べられていなかった。それも大きな欠陥だと僕は思う。祈りなしでは友人になれない。ボランティアしても、相手に気持ち通じず、迷惑掛ける結果に終わる。何もできない。
　早い時期に僕も気が付き、例の教派に行ったが、教会組織の話ばかりして、祈りはなく、ケンカばかりして、信徒たちはものすごく寂しさを僕にも訴えていた。今思うと、教会組織も人とお金の作ったものだし、各教派も多くの戦争したり、植民地支配や宗教差別した歴史があり、教会組織は神やキリストではないし、それに祈ることはできない。やめるしかなかったが、その後も祈りを求め続けた。祈りなければさみしい。だから僕を求める女性たちの気持ちもわかる。
　そして、昨年、無教会の福原氏と再会し、無教会とプロテスタントが祈り合いながら外向きに社会活動している姿を文書で読み、若い時に行きたかった教会はそのような所だったことが思い出された。組織こだわりは内向きにもなるし、陰気にもなり、好かない。恋人の次は教派。「思考は現実化する」といわれていますが、僕は非常に時間かけて実現しています。