mixiユーザー(id:6327611)

2024年03月22日02:37

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やはりNHK-BSのドキュメンタリー番組は見逃せない。けど半分以下にカットするのはダメでしょ。「“ニュースの常識”をぶっ壊そう! -報道現場のインクルーシブ革命-」を見て。

僕は「BS世界のドキュメンタリー」については、番組表(EPGね)で必ずチェックするようにしています。今回は「“ニュースの常識”をぶっ壊そう! -報道現場のインクルーシブ革命-」というセンセーショナルなタイトルなので、見逃すことなく録画しました。でも、“インクルーシブ”(inclusive=包括的という意味らしい)という言葉がわからず戸惑いましたけど(笑)。

こういう作品に出遭ったら、まず見ます。だってNHKが“ニュースの常識をぶっ壊そう! ”と言ってるわけです。僕はトランプ前大統領の回し者たちの話かと思ってしまいましたが、女性記者たちのことでした。なんでも“アメリカの報道現場は約7割が男性で、女性の視点が欠けている”ということで、立ち上がった女性ジャーナリストたちの話でした。

NHKのページから概要をコピペしますと次のとおり。
>元政治記者エミリーとアマンダが始めた女性による女性のためのニュースサイト。BLM運動や女性の貧困問題などの政治ニュースを発信して注目される。その後トランスジェンダーの記者の加入と議論を経て「疎外されているあらゆるジェンダーや人種のため」という目標が明確になっていく。

中心になったのは現在もCEOを務めているエミリー・ラムショー(写真2左、右は共同CEOのアマンダ・ザモラ)。テキサス州のジャーナリストで、“トランプ一派の攻勢を赦していると公民権が壊滅する”と立ち上がりました。それに共感する女性ジャーナリストたちが、コロナ禍の最中なのでオンライン会議などを通して活動を続けます。

グループの名前は「the 19th*」で、アメリカ合衆国憲法の修正第19条に、アメリカ合衆国の各州ならびに連邦政府が市民の性別を理由に市民の投票権を否定することを禁じていることから命名したそうです。*(アスタリスク)がポイントだとラムショーたちは言います。

ラムショーが娘の相手をしながら活動している姿が、実にアクチュアルですね。いわく“女性の役割もきちんと果たしながら仕事をする”とのこと。そこに参加した一人にケイト・ソシン(写真3)がいました。彼女(でいいのかな?)はジェンダーレスな人物だそうで、LGBTQの立場から発言します。

そうなると“女性による”という発想そのものを考え直す必要が出てきたわけで、そのあたりとても興味深い。並行して、彼女たちの活動を助けるために参加する男性職員たちも登場するのでした。こういう幅広い連帯というものをどうやって実現するのか、僕にはとても刺激的でした。

ということで、imdbで「Breaking the News」を調べたら、上映時間が99分とありました。PBSという公共放送の番組ですから、NHKの50分程度ではまさに“半分はカット”ということになります。さすがに内容時間が半分になると、胸を張って“同じドキュメンタリーを見た”とは言えません。

ときどきこのドキュメンタリー・シリーズでは、前後編の2回に分けて放送するのですが、今回はそれをしなかったということです。つまり僕の邪推によると、“番組の中身に関する力をもつ連中”にとって“耳の痛い部分をカットした”となります。NHKに何も恥じる部分がなかったなら前後編で全編放送したと思うし、そうするべきです。

どうやらPBSのホームページでは、この番組の全編を見られるようですが、僕の英語力ではとても無理なので、今回は残念無念ということになりました。NHKが“故意に番組内容を半分にした”その事実を告発するにとどめたいと考えます。

なおNHK経営委員会のメンバーは12名で女性らしき名前は3名かな。75%が男性なら、このドキュメンタリーをカットして当然かも。
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