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2024年03月21日09:06

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主義志向から趣味志向にシフトした日本・その2【投資の「ある」生活の実践】

■老後や投資の為に生きているのではない■

投資信託に関心を持ちだしたのは平成10(1998)年あたりからか。今もあるかどうかは不明だが、モーニングスターで「人気の投資信託」という月刊誌を出していて、それを読んでいた。読み始めはハテナマークだらけだった。それはそうだろう。当時まだ24、5歳の小僧助に分かる訳がない。が、好成績のファンドはシャープレイシオを中心に共通して評価できる事は分かって来た。

それから10年ほど経ち、投資信託を始めようと思い立った。理由は何も老後不安だからではない。そもそも人生80年と(当時)言いながら、日本の独身男は自分の周囲で何人も亡くなっている。人生80年とは本当なのかと思い、自分なりに調査した。

何と昨年、社会学の評論家(ご自身は「独身研究家」と評しているが)荒川和久さんは日本の独身男性の51%が67歳以下で亡くなっていると分析したのだ。

自分の調査でも限りなくこの数値に近かった。

ましてや自分のような就職氷河期世代は世間からの風当たりもプレッシャーも多く、就労機会もバブル・ゆとり親子とはこれが同じ日本人かと思うほどの差異がある。同級生たちは「俺たちはバブル、ゆとりの餌になる為に生まれたようなものだ。」と最早アイロニーを通り越し、怨念すら感じるレベル。その通りだと思わざるを得ない。

死因は様々だろうし、死に急ぐ気もまだないが、67歳どころか、10歳短命の57歳ぐらいしか生きられないのではないか。

なので、老後の為ではなく、将来の消費の為に始める事にした。老後不安についてだが、惜しくも今年の元日亡くなった、経済コラムニストの大江英樹さん、ワイドショーにもよく出て来る荻原博子さんらによれば、

「年金生活に入る前に住宅ローンが完済されていれば、家計なんてそうそう破綻するものではない。」

と仰せだった。これについては運良くというか、運悪くというか(笑)、年金生活までに完済の目途はついている。使途が明確になり、所期の目標の60歳までに住宅ローンを完済する目途がついたところで始める事した。

■海外ファンドは好きな国を選択■

当初は株式をしている人から随分とバカにされたものだ。

お前、投資信託が凍死神託になるぞ。

まるで競馬の予想屋みたいな金融商品だな。

と揶揄までされた。当時はそれほどマイナーでこのような代物だったのである。

それを思うと今や学生さんまでアルバイト代から買っている人も珍しくないから、隔世の感がある。

開始したのはリーマンショックでアメリカ経済が凋落していたころである。アメリカの日本に対する締め付けは今以上に強く、政権もネオコンが幅を利かせていた。日本は福田政権だったか。リーマンショックで時のブッシュ(子)政権から100兆円の支援の要請があったと聞く。福田総理(当時)は5兆円程度だったら、直ぐに出せるが、100兆円は幾ら何でも無理ですと断わった。しかしアメリカはあきらめない。執拗に縋って来た。だが福田さんは老獪だった。中川昭一さんのように酩酊会見という屈辱を受け、「病死」させられたのではかなわないという事で、自ら病気を理由に総理を降りた。その後彼は上海万博にも行った事から、矢張り見立て通り、病気は口実に過ぎなかったようだ。

あれを見て、個人的にアメリカにはうんざりしたものだ。

逆に中国は今と異なり大人しかった。

★ファンドは様々だが、大きく云って、株式と債券のシェアが大きい。後は国内か、海外かになる。海外の株式が良いのであれば、嫌いな国は買わない方が良い。長続きしない。★

アメリカの強欲ぶりにはもう懲り懲りと思っていた。そこで白羽の矢を立てたのが中国の株式ファンドである。

しかしチョイスしたいが情報が無い。株式をしている人から見た、投資信託が凍死神託という評は当たらずとも遠からずなところは確かにあった。当時日本の郵便局ですら最も売られていた(今もまだ売っているらしい)投資信託は実名を出して難だが、グローバル・ソブリン・オープン(通称グロソブ)だったが、これは大した運用パフォーマンスもない。売却益をあげられたとしても、普通預金よりははるかにマシだが、20%も徴収されれば大した金額が残らない。

共有してくれたのは経済評論家の副島隆彦氏だった。帰宅時間が遅く、とてもFXなんぞやっていられないという事、当時ボーナスもろくに出ない状態だった(それでも少ない遺族年金で生活している母の為にボーナス月ごとに10万円ずつ、今も毎年20万円以上は渡している)。

3年以上はほったらかしに出来(ほったらかし投資という言葉は誤解が多いので、詳しくご説明すると、3年以上コンスタントに買い続けるという意味だ)、少額の積み立てが出来ないか調べてみると彼が月々1万円からで1円単位ならばあると共有してくれたので始めた次第である。コースが積立と一括があり、その中に更に分配金受け取りコースと再投資コース(分配金をそのままつぎ込む)があり、積立再投資コースを選んだ。

この投資信託には別に老後の事を考えて始めた訳ではないものの、随分と救われた。

事故でクルマが大破し、とりあえず足がないと、という事で頭金の足しにもした。今乗り続けているリッターカーがそれである。また昨年は屋根の補修費として、具体的な金額はちょっと言えないが、このクルマ以上の金額を一括で支払わざるを得ない中、その足しにもなった。

投資信託の運用パフォーマンスのことをシャープレイシオというが、流石に彼が共有してくれただけのことはあり、件のファンドのシャープレイシオは0.4以上、0.58まで上がっていた事もある。あのまま保持していれば、2030年頃はチャイナがアメリカを抜くのは確実だから、その恩恵に与れるかもしれないと思ったものだ。

投資信託は15年以上続いている。確かにこのファンドはNISA対象でもなく、信託報酬も2%近く、数あるファンドの中では高い方だ。しかし平均の時価評価益は14%もあるため、補って余りあるほどだ。しかしカントリーリスクが暗い影を遺す事になる。

次回はカントリーリスクという「火事場」から逃げ出し、どう再編成をしたかについて。

最後まで御覧頂きまして、ありがとうございました。

(続く)
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