『幕末太陽傳』(57)監督:川島雄三
むかし名画座で見ていた。初見と思って買ってしまった。
落語「居残り佐平次」を基盤とした幕末落語映画である。勘定が払えず女郎屋に居残った佐平次(フランキー堺)は、従業員として働く。頭の回転と器用さを武器に稼ぎまくる。
個々のアイデアが洒落ていて笑える。落語から大量のネタを導入しているが、映像化すると別の面白さがある。それは認めるが、本作は昔からやたらと評価が高い。それほどのものだろうか。佐平次が肺を患っていて死期が近いという設定も、意味がわからない。
私は川島監督なら「グラマ島の誘惑」「青べか物語」のほうが、ずっと好きだ。
★★★★
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