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2023年04月17日09:34

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不機嫌な義妹が時々優しい。20

そして、自室に戻ると天井を見上げる。
私はビーガン、完全菜食主義者だ。
小さい頃からその影響で苦労してきた。
幸せなどには縁遠いのであった。
うん?
携帯に着信だ。
雪美たんが電話をかけるとか言っていたな。
私は一瞬迷う。このまま雪美たんと仲良くなっていいものかとだ。
しかし、先ほど約束をしたのだ。
着信にでるしかない。
『ハロー』
『あぁ、もしもし』
その後は何気無い会話が続きた。
『お兄ちゃんの布団の中でぬくぬくしたいな』
『はい?』
『玄関まで来て』
私は言われるままに玄関に行く。
不思議な気分でドアを開けると。
そこには携帯を持った、雪美たんが立っていた。
「えへへへへ、来ちゃった」
だから何故来る。
「ぬくぬくしたいな」
雪美たんはモジモジした様子で20%は不機嫌そうに言う。残りの80%は照れている。
20%の不機嫌さは何処からくるのかと問い詰めたい気分だ。
「雪美たん……」
私が言葉を探していると。
ささと、上がり込み私の部屋に向かうとベッドにダイブする。

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