佐伯祐三(1898-1928)・・・30歳で亡くなっている。画家人生は6年、なんと濃厚な年月なのだろう。佐伯の作品は近代美術館や地方の美術館でよく目にするけど、こうやってまとまって見るのは初めて。
お馴染みのパリの看板だらけの風景画だけでなく日本の風景、自画像、静物画・・・。
展覧会の構成は
プロローグ:自画像
1-1 大阪と東京:画家になるまで
1-2 大阪と東京:〈柱〉と坂の日本ー下落合と滞船
・親しい人々の肖像
・静物
2-1 パリ:自己の作風を模索して
2-2 パリ:壁のパリ
2-3 パリ:線のパリ
3 ヴィエリ=シュル=モラン
エピローグ:人物と扉
意外だったのは数多く描かれた自画像。この展示会は風景画を自画像に例えて見て行く構成になっていた。
6年の制作期間の間にブラマンク、ユトリロ、セザンヌ、ゴーガン、ルノワール、ドーミエ、ルソー、ドラン、マティス、シャガール、ブーダン、ゴッホ・・・の影響を受けて模索して・・・。もしブラマンクに出会わなかったら彼の絵はどうなっていただろう。
《郵便配達夫》1928年 ・・・これが絶筆だったんだ。
かなり色々考えさせられる展示会。見応えもアリ
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