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2022年12月27日03:25

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ついに「球辞苑」がやってくれました。テーマが“完全試合”。NKBS1「球辞苑〜プロ野球が100倍楽しくなるキーワードたち〜」2022年12月25日放送。

とはいえ、佐々木朗希のインタビュー時間は“5分間”だったそうです。このガードの固さ、さらなる飛躍を期待するロッテ球団の“英断”でしょうね。しかし捕手の松川虎生(こお?こう?)はみっちりインタビューに答えていました(高卒ルーキーですよ)。 さらにゲスト解説者に選ばれたのが西武の西口文也。本人曰く“僕は逃したのに!”。

2022年4月10日(日)の対オリックス戦は、再放送された中継録画を見ました。今回僕が気づいたことがあります。それは今まで“完全試合を達成されたチームは優勝していない”という結果を、今年のオリックスが覆したということです。←ジンクスという訳にはいかないかな。完全に封じられるチーム力で優勝なんか夢のまた夢ということ。

もっとも3月末にプロ野球が開幕して、まだ半月という時期に達成した大記録ですから、オリックスはそこからチームを立て直した訳です。←その頃連敗地獄にあえいでいたダメ虎が、負け越しチーム初の日本シリーズでオリックスと対戦していたら面白かったのにね。←山本由伸に完全試合されてたかも。

ゲストの西口投手は、西武時代に9回をパーフェクトに抑えながら、延長戦でヒットを打たれて完全試合を逃したそうです。佐々木朗希は初登板の4月3日の西武戦でも、4回2/3をパーフェクトに抑えていますね。また中日の大野雄大は5月6日の阪神戦で9回をパーフェクトに抑えましたが、延長10回に佐藤輝明にセンターへツーベースヒットを打たれてしまいました。

つまり2022年の開幕からしばらくは、投手力が打力を上回っていたということでしょう。大抵のシーズンがそうですが、とくに2022年シーズンはそれが顕著に出たのだと振り返るとそう感じます。しかし、そんな後付の印象なんかどうでもいい。やはり28年ぶりに完全試合が出たことが大きい。

完全試合達成者として、阪急の今井雄太郎(写真2)と広島の外木場義郎(写真3)もインタビューされていました。外木場投手は現役時代、先発して初球を投げるときまず完全試合をイメージし、四死球かエラーで出塁を許すとノーヒットノーランをめざし、ヒットを打たれると完封をめざしたと語っていました。だから完全試合だけでなく、ノーノーも2回達成したんですね。

その外木場義郎選手が、とっても優しいおじさんになっていたので驚きました。試合で見た印象は、常にファイトむき出しの猛禽というイメージだったので、これにはびっくり。今井投手は史上初の指名打者制度での完全試合達成者となるようです。「串カツ イマイ」(息子さんが切り盛りしている飲食店)での、懐かしそうな話っぷりが良かった。←ジャイアンツ槇原投手の“完全試合達成ボールが500万円”と、自分の記念ボールをなでていました。

インタビューの言葉で異口同音だったのが、“前日の雨など天候に寄る湿気がボールと指をなじませる”ということ。僅かな指先の感覚の違いが、打者の手元での変化を生むのでしょう。こういうトリビアも、味わい深いなぁ。

ゲストの元ロッテ監督井口資仁(ただひと)は、高校生ルーキーの松川を起用したことに関して、“佐々木朗希の球は、松川しか受けられないから”と語っていました。160キロのストレートはともかく、150キロのフォークボールは他の捕手では無理らしい。

そして井口元監督の発言で最も心にしみたのが、“最近の若い選手の体調管理などへの考え方のすごさ”でした。佐々木朗希は、2試合連続パーフェクトを達成仕掛けた試合で、8回を投げ終えて自ら降板を申し出たそうです。その前に監督から無理するなとは言われていたようですが、昔だったら意地でも投げていたのではないかな。

つまり中畑選手の“絶好調です”に代表されるスポーツ美学が日本にはありました。掛布雅之も“2年連続優勝”を実現したくて負傷を押して出場し、選手生命を短くしてしまっています。村山実も、剛腕から巧投手へと転じていきました。でもアメリカではパーフェクトピッチングを続けていた投手が、100球という球数制限で降板したそうです。

ということで、かつての美学はもう古いわけで、だからこそ来シーズン再び完全試合が見られるのではないか? つまりスポーツに筋書きは不要なのだと悟りましょう。スポーツ科学という冷静な考え方を無視するロマンは、とっとと葬るべき時代なのでしょう。←そんなロマンあふれる時代を過ごした僕は、幸せな人生だったということかも。
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