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2022年10月18日11:01

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弓道部パラダイス。 2

天気は曇り空、春先の雨が心配な気分だ。
チラシを頼りにして、わたしと妹のみつかは高校の校舎の裏に向かう。
向かう道は笹でおおわれていた。
ガサガサ、むむ、狸か?
現れたのは黒と白の猫であった。
「にゃーん」
「お前も弓道部の所属か?」
「にゃーん」
猫はすたすたと去って行く。
更に進むと一戸建て、オンボロの部室があった。
しかし、中は本格的な施設が整っていた。
そして、玄関まで行くと。
「おや、新入部員だよ」
金髪のポニーテールの女子が大声を上げる。
すると、黒髪の女子も出てくる。
「わたし達、弓道部に入りたくて来ました」
妹のみつかは社交性が高いな、知らない人でも簡単に会話ができる、
それに比べてわたしはタジタジである。
「わたしは『鮎川 正美』二年生です」
「はわわ、えー、と部長の『松里 木舞』です」
部長を名乗る木舞は正美に隠れている。
整理すると、女子弓道部は部長の木舞さんと正美さんだけである。

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