mixiユーザー(id:7202852)

2022年03月10日07:46

41 view

東大寺 お松明(2,426日目)

東大寺さんでは現在「修二会」が行われています。
二月堂の舞台から火の粉を散らす「お松明」も1日から始まっています。

以前、写真家の先生に指導を頂いていた5〜6年の間、先生が運営されるギャラリーで展示・ワークショップを開催していました。
ちょうど、開催時期が「修二会」の期間中でもあり、「お松明」をモチーフにした作品を制作。
そのとき、炎をリアルに表現したくて、炎の部分に特別に漉いてもらった和紙を当て、さらにバックライトで再現しようと、当時はまだ高価だったLEDを使った特別な額に額装。
狙い通り、その雰囲気が出て、私としては自信作でした。

セッティングが終わった頃、先生が展示場にこられて、この作品をご覧になって一言「色に逃げたかァ」との落胆の声。
それまでも、褒めてもらったことはほとんどなく、良くて「頑張ったかな」ぐらいが最高の褒め言葉。
でもこれだけ落胆された声は聞き初めで、大きく凹みます。
その理由を教えてもらいました。
「あなたの武器はモノトーン表現であり、グレーのある白黒写真より、もっとインパクトの強い表現法を知っているではないか。なのに、何故色に逃げるか、それが残念だ。」との指摘でした。
「そう言われても…」との気持ち、でも反論できませんでした。

言われてからもう何年経ったでしょうか、ほん先日、お松明が始まったニュース映像を見て、ハッと先生の言葉が蘇り、グレーもバックライトも使わない「お松明」の構想が浮かびました。
早速トライしたのが、今日のカット。
最初は炎に浮かぶ松明をかつぐ童子さんの顔や二月堂の欄干も描いていましたが、これも削除してシンプルに。
先生がお元気な時にご覧いただいて、一言をお聞きしたかったです。

参考までに、過去にアップして「色に逃げた」作品もアップします。
6 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2022年03月>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

最近の日記

もっと見る