mixiユーザー(id:564417)

2021年10月21日23:21

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視聴覚の記

整体であちこちグリグリされながらではあったが、その無感情な宣伝車の音声はよく聞こえてきた。
内容は不正雇用を正す的なモノだったが、おそろしく機械的なその音質が気になりすぎたせいで、せっかく賛同出来そうな話題にも関わらずあまり入っては来なかった。
宵闇の街なかに合成音声のような異音が響いているのは、何か荒廃した未来を描いた映画の一場面あたりも連想させた。
束の間の不思議な感覚だった。
術を施されている間は、うつ伏せでも仰向けでも常に瞑目しているため、聴覚がだいぶん鋭敏化している。
そこへもって来ての異音攻勢はなかなかに刺激的だったというわけ。
帰宅途中は月に村雲の魅力的眺めが気になって、聴覚が刺激されたのは至近で聞いた踏切の警告音のみ。
明日は視覚を多く使うことになりそうだ。
備えてよく眠っておこう。
その前に剥離作業、と言うか削り、ハツリ作業をば今宵も少々やっておくか。
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