昨日の学習院は農大を相手にエラーでの失点をしたものの内容は互角以上だった。だが結果は敗戦。そして今日の相手は2部最下位校の大正。学習院にとってこの試合に勝てば他力本願ながら２部昇格の可能性は残される。しかし、それは大正が学習院に今日負けて、明日はその大正が農大に勝つという極めて都合のいい他力本願だ。
だが、その希望はともかく、そもそもこのコロナ禍がなければ大正が今季も３部にいた可能性は高い。そういう意味では学習院にとって都合よく昇格するかはともかく、今日の試合に勝つことは大きい意味を持つ。
今日の学習院の先発は昨日２回2/3を投げエラー絡みで３点を失った櫻井君だった。この櫻井君は２回には２死無走者から安打を打たれ盗塁を許し、程田君にタイムリーを打たれた。だが、彼はこの後踏ん張りを見せる。３回は三者凡退。４回は２安打を打たれるが無得点に抑える。
昨日とは違う櫻井君の踏ん張りに打撃陣も応えた。大正の先発、星君に対して学習院は３回の裏、２つの四死球を皮切りに３番の鈴木君から４連打で４点を挙げると、４回にも野瀬君が左中間スタンドへ運んだ。
佼成学園出身の野瀬君。このところ卒業生を有力大学に送っている佼成学園の選手たちだが、学習院に進んだ彼がこの神宮で放った本塁打は彼の人生に大きな影響を与えるだろう。
このまま学習院の櫻井君は調子を上げ、５回以降は無安打に抑える。そして学習院は８回裏に１死満塁から鈴木君が３塁打を放ちさらに１点を加えて９−１。試合を決めた。
これで学習院は１勝１敗。明日の農大対大正の結果によっては２部昇格の可能性があるが、その可能性は低い。この秋には再度３部優勝校として入替戦を狙うためには、大正が降格すれば秋には３部優勝への最大のライバルとなる。
秋に大正に勝って３部優勝。これを目指して学習院は胸のGの誇りをもって秋を戦ってほしいと思った。そして外野陣に陣取った学習院大学応援団も同じだ。
2021年6月22日 東都大学野球春季リーグ戦 2部3部入替戦 第2節（於 明治神宮野球場）
大正
010 000 000 = 1
004 100 04x = 9
学習院
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