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2021年06月11日00:49

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神宮スズメの独り言2021春〜58〜弱い六大学

昨日の第3試合の後、ボクは神宮球場から信濃町駅へと向かっていた。球場の1塁側を抜けて絵画館前をとおり信濃町へと向かう。何度この道を歩いたかはしれない。

絵画館前の道を渡り信濃町への歩道橋の手前にはもともと長崎の吉宗という茶わん蒸し専門店があった。今は日高屋だが・・・・

そのお向かいにあるのはうまや。歌舞伎役者も関連する和食の名店・・・・

いやいや、ちょっとまって・・・

決してボクはグルメ志向でもないし、ましてやそんなお店のコメントを語る資格もない。ボクが言いたかったのは昨日の神宮球場からここまでに至る道で聞いた言葉だ。

「今終わりましたので、これから帰ります」「・・・・・」
「はっきり言わせてもらえば勝てますね」「・・・・・」
「いやいや、生井とか見てないですよ。でも投手陣は安定していないし、クリーンナップは思ったほどは全然打てないし」「・・・・・」

スマホを片手にかなり大きな声で語るこの青年はどう見ても大学生。しかも信濃町の駅に行くならこっちだよと誘導したくなるほど、わざわざ遠回りしてあまり急いではいないように思える。

関学の偵察部隊か・・・・
いや、それにしても関西弁は一切ない・・・・

そして、今日の準々決勝が始まった。あの電話の主は今日の対戦相手である関学の関係者なのか、それとも勝ち上がった時を想定した上武のメンバーなのかは知らないが彼が言っていることはほぼ的中していた。

ただ、昨日の森田君より今日の増居君のほうが少しだけ安定感があったのだが・・・・


第1回大会の優勝校は慶應だ。それは場内に流される映像での紹介されている。だが、その決勝戦の相手が関西学院だったということは場内放送にも流れない。今日の準々決勝、慶應対関学は第1回大会決勝戦以来の対戦となるそうだ。だが、それをあまり周知されてはおらず盛り上がりに欠けている。

まあ、この大会などこんなものなんだろう。もし甲子園で秋田高校対鳥羽高校というカードが実現したらどうなるか、それはそれは100年以上も前のあらゆるネタを持ち寄っての大騒ぎだろう。だが所詮は悲しいほどの大学野球だ。落ち着いて観るとしよう。

関学はエースの黒原君が先発。智辯和歌山出身のドラフト候補。それに対して慶應は1番に新美君を起用した。先日の和歌山大との試合で苦戦しながらも先制点に貢献した8番打者を1番に抜擢したのだ。そしてそれは功を奏す。

初回は3塁へのゴロが相手のエラーを誘い、5回には四球を選び、ともに生還する。いずれも無死としての走者だったが、タイムリーを放ったわけでも守備でファインプレーをしたわけでもない。ドラフト候補を相手にボールを見極める、ファウルで粘る・・・・

その慶應の執念が最終的には関学に勝る。

関学は2回に佐藤君のソロ本塁打。4回は大谷君のソロ本塁打。7回には佐藤君が安打で出塁し中隅君のタイムリー2塁打。関学は2本の本塁打と1本の2塁打で3点を挙げている。

それでも試合は慶應が5−3で勝つ。その慶應の得点内容は犠牲フライで3点。押し出しで1点。タイムリーヒットでは福井君の1点だけだ。

そしてその走者として出た新美君は2度生還し6回には犠牲フライを放っている。

試合後のスコアボードを見れば関学は9安打、慶應は7安打だ。弱いよね、慶應。2本もホームランを打たれたしね・・・・

そうだよね、弱いよね、昨日の学生さんはどう思っただろう。

でも負けないよね・・・・

今年の六大学野球ははっきり言ってレベルが低い。昨年の投手4人の1位指名など夢のまた夢だが、それでも彼らには意地がある。

弱い慶應、弱い六大学、だが、その何倍も心を持っているのが六大学の代表だ。準決勝の相手は最強豪かもしれない上武。そこでどれだけの戦いができるか。これが六大学代表としての力量が試されている。



2021年6月10日 第70回全日本大学野球選手権 準々決勝(於 明治神宮野球場)
慶應義塾大
200 021 000 = 5
010 100 100 = 3
関西学院大

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