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2021年06月07日22:35

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神宮スズメの独り言2021春〜51〜引っかかれ、甲子園の逸材たち

今日の全日本大学野球選手権。その第2試合に登場した西日本工業大学。今回で5回目の出場だがこれまですべて初戦敗退。そしてボクも生で見たことがない。だが、この先発投手隅田君の名前を聞いてここにいたのかと思った。

2017年夏の甲子園の開幕試合は彦根東対波佐見だった。先発投手は彦根東が増居君。波佐見が隅田君だ。試合終盤まで波佐見がリードし最終回に彦根東が逆転勝利を収めた試合。井伊直弼の赤鬼魂による真っ赤に染まったアルプスが爆発した試合だった。

ボクは隅田君のその後の進路を知らなかった。神宮でいつものように六大学や東都を見ているボクにとってみれば、あの時波佐見高校で逆転サヨナラ負けした隅田君は知らずその後慶應に進んでこの大会では堂々と六大学の優勝校のメンバーとして出場してくる増居君や朝日君はよく知っている。単なる関東の野球ファンと言うレベルの話である。

だが、そんな知名度など隅田君にとってはどうでもいいことだ

隅田君にとってはあの甲子園の赤鬼に続いて、彼らが進んだ陸の王者慶應をこの大会において打倒しようと心の底から思っただろう。そしてその魂は神宮球場で爆発した。

今日の1回戦の相手はこの大会で優勝経験を持つ上武大学だった。そして西日本工業大の隅田君の立ち上がりは上々。初回を三者凡退、2奪三振に切ると、2回は先頭のブライト君に左中間スタンドに運ばれた。神宮で一番深いところだった。

2回先頭打者の本塁打、これが決勝点だ・・・・

結局隅田君は被安打4、奪三振14、与四死球1。147キロという最速ボールはサウスポーとしては魅力十分であり、打たれた安打4本のうちの1本がたまたま本塁打。これで1−0で敗れる。

だが、対する上武は志學館高等部の加藤君が184センチ86キロというも体格を活かし150球を投げたが試合終盤でも球速は衰えず140キロ後半を死守した。彼のスタミナある投球も素晴らしかった。

六大学や東都に来てもそん色ない投手たちのこの試合の投げ合い。この試合は西日本工業大学が1−0で敗れたがその隅田君の投球を忘れる人はいまい。

高校野球や大学野球は短い結果勝負だ。だがプロは長いリーグで勝てるかどうか・・・・

地方にもいい選手がいることを知ることができるのがこの大会のだいご味である。そしてこの試合はそれを満喫できる素晴らしい試合だった。

そして隅田君はどこかに引っかかるかと思った。



2021年6月7日 第70回全国大学野球選手権 1回戦(於 明治神宮野球場)
西日本工業大学
000 000 000 = 0
010 000 00x = 1
上武大学

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