キモチわるいの記

私が好きなその多肉植物を「キモチわるい」と言う人がいる。
「蜥蜴の尻尾みたい」と。
また別の人は好感を持って「アルマジロの尻尾」と言いつつ、配布用に株分けしたその多肉を持って帰ってくれた。
「キモチわるい」と言われ、だいぶん腑に落ちない表情をしていただろう私に、「ではあなたはどういったものがキモチわるいのか？」という質問が投げかけられた。
とっさに「恙虫、疥癬など、身体に穴を開けて住み着かれるのはキモチわるい」と答えた。
確かにそれはだいぶんキモい。
だが、生き物の見た目限定となると、私にとってキモチわるいはない。
生態がキモいだけで、恙虫も疥癬も、造形は私好みに決まっている。
それを確認するため調べていたところ、勿論造形はいいあんばいだったが、どうやら恙虫は穴を開けて住み着いたりせず、ただ刺すだけのようだと知る。
だいぶん以前の段階で完全に疥癬と混同しており、恙さんとんだ濡れ衣で、ごめんなさい。