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2021年02月24日09:02

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「ランブル」「チャンシルさんには福が多いね」「忘れじの面影」など。

◎「ランブル 音楽界を揺るがしたインディアンたち」
  キャサリン・ベインブリッジ監督

アメリカの音楽界には
インディアン、ネイティブ・アメリカンの人々の才能が、
大きな影響を与えていた、というドキュメンタリー。
面白かったexclamationリンク・レイというミュージシャンの「ランブル」という曲が、インストゥルメンタルなのに、放送禁止曲になった話なんてのも興味深し。


◎「チャンシルさんには福が多いね」
  キム・チョヒ監督

長年、ともに仕事をしてきた映画監督が急死。
プロデューサーを務めていたチャンシルは仕事を失ってしまう。
アラ40の彼女。結婚してないし、子供もいない。知り合いの女優の家政婦をして、しばらく暮らすことに。そこで、女優のフランス語家庭教師(年下)に出会って、恋心を抱いて…。
小津安二郎の映画が好きだというチャンシル(とキム監督)。
この映画も、あんなテイストで淡々と進む。とても良かった。
「レスリー・チャンの幽霊」というのが出てきて、
色々とアドバイスをする、というアイディアも良かった。
しかも、全然、レスリーに似てない、というのが、またイイウッシッシ

◎「女相続人」
  ウィリアム・ワイラー監督

1949年の映画。初めて観た。
オリヴィア・デ・ハビランドの演技を堪能させていただいた。
毒親と毒恋人に振り回されるヒロイン。
ワイラー監督は巧いなぁ(ため息)。

◎「悪魔の植物人間」
  ジャック・カーディフ監督

1973年の映画。キチガイ博士が人間を植物人間に改造していく。
撮影監督として、「黒水仙」でアカデミー撮影賞を獲得したと
いう監督さん。
素っ頓狂な映画を作ったもの。どうかしていて素晴らしい。
ビックリ人間大集合的な場面もある。
こんな映画の主演を堂々と楽しそうに(?)演じる
ドナルド・プリーゼンスは偉い。

◎「ノンストップ」
  イ・チョルハ監督

北朝鮮の元エージェントが韓国に亡命。
整形して、町場のねじり揚げパン屋の主婦として生きている。
そんな彼女が家族でハワイ旅行に行くのだが、
その飛行機は、彼女が持つ秘密を狙う敵にハイジャックされて…。
というような体で、アクション・コメディが展開される。
色々ありえない展開なんだけど、楽しめた。
韓国は、こういうものも「KCIA」とか「黒金星」とかもあって、なんか力を感じるわぁ。

◎「羊飼いと風船」
  ペア・ツェテン監督

チベットの映画。羊飼いの家族。その変わらない生活と
変わっていく環境と。出産のこと。輪廻再生のこと。
この家族は、どうなっていくのかなぁ。
日本の副音声映画とは真逆の、口数の少ない映画だった。
試験管ベイビーの話題なども、巧みに触れられる。
それにしても、水に映る空、窓ガラスに映る空と雲など、
素晴らしい撮影がなされていた。映像がひたすら美しかった。
父親役の人、ちょっと蝶野正洋に似てたウッシッシ

◎「忘れじの面影」
  マックス・オフュルス監督

1948年の映画。ジョーン・フォンティーンがひたすら美しい。
全世界の女優さんの中で、俺はフォンティーンの顔が一番好きかもしれない、と思い至りました。次点は若尾文子?
ディス・イズ・メロドラマ。素晴らしく、的確な演出。
少女時代から、ゴージャスな人妻まで、
フォンティーンがきっちりと演じる。すごいわぁ。
恋に落ちる瞬間を捉えている映画か。
その瞬間、扉の陰に顔を火照らせて立っているフォンティーン、
というカットの素晴らしさと切なさ…。
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