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2020年09月23日08:00

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ようこそ、体育教官室に! 5

放課後、わたしが体育教官室に行く準備をしていると。
クラスメイトの『宮朝 咲』がダンボールをかぶっていた。
???
ダンボールにはメカニカルな目鼻口が付いている。
「ロボ子だ!ロボ子が現れたぞ」
後ろから妙なヤジが飛ぶ。
「人類め!サルとして飼ってやろうか?」
なんだ?この痛いキャラは……。
ドン!!!
教室の扉が開きナタリーが現れる。
「悪のロボ子め、正義の鉄槌をくらえ」
……、……。
双方固まっている。
「こ奴、できる……」
ナタリーが呟くがロボ子は隙をみせない。
「わたしはカンフーを三ヶ月修行したぞ」
三ヶ月ね……。
これはナタリーの負けか。
「ひひひ〜い。ごめんなさい、ごめんなさい」
ロボ子が謝り、勝負はついた。
「ロボ子が壊れたらメルトダウンとかして危なかった」
何か納得するナタリーであった。
「ホントにウランとか漏れるの?」
わたしがロボ子に聞くと。
「エネルギー源はドラ〇もんと同じよ」
何だ、知っている様で誰も知らないマメ知識は。
それからロボ子はカーテンに隠れるとダンボールを取るのであった。
『宮朝 咲』の姿に戻り何も無かったように椅子に座る。
「これウラン鉱石ね、これで元気になるといい」
ナタリーは石を渡して去っていく。
「これ危ないかな……?」
「さぁ?」
ナタリーから渡されたウラン鉱石の処分に困るのであった。


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