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2020年09月11日15:00

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神様もう少しだけ 12

正美が現れてから数日が経っていた。
つぐみとの関係を拒むかのように正美は振舞っていた。
わたしはゴロゴロしながら携帯をみていると友情アプリが目に止まる。
測ってみるか……。
適当につぐみと写っている画像を用意して友情診断アプリを起動する。
結果は『73%』であった。
わたしは上がっている数値を素直に喜ぶ。
しかし、何故だ?
正美が邪魔で会話すら厳しいのに……?
手がかりを探して携帯を色々いじってみる。
気がつくとつぐみの携帯番号に星マークが付いてあった。
お気に入り登録されている。
これならつぐみに何時でも素早く電話が掛けられる。
理由はこれだけなのかと、更に携帯をいじる。
アルバムアプリを整理してみるとコアラのマグカップが出てくる。
つぐみから送られてきた画像である。
愛用しているのか……。
改めて見直すと嬉しいものである。
わたしは友情診断アプリに戻り出会えた確率を表示することにした。
『50万に一人』と出た。
多いのか少ないのか首を傾げる数字である。
試しに正美の出会えた確率を表示してみよう。
『一人』と表示さえる。
このアプリはあてになるのかな?
わたしは携帯をベッドに捨てて顔を洗うことにした。
鏡にうつるわたしは、また、目の下が黒くなっている。
また、疲れているなー。
早く寝ようと思うのであった。
わたしは携帯を充電してベッドに横になる。
微睡の中で中二くらいの少女と話している。
自然な笑顔はきっとわたしの友達であることを示していた。
『貴女は誰……?』
寒くなり起きると先ほどの微睡が思い出せない。
本当の友達か……何かそう思える夢であった。

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