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2020年09月03日14:24

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神様もう少しだけ 5

つぐみの誕生日が近いらしい。
財布の中身を確認しながら途方に暮れる。
困っていても仕方がない。
わたしはブツを探しに出かけることにした。
総合スーパーで可愛い系の雑貨屋にはいると。
ごたごたとオリジナルの可愛い系キャラクターが並んでいる。
マグカップでいいか……。
予算の都合上、千円でおつりがくる物を選んだ。
「お家用ですか?」
「ぷ、ぷ、プレゼントラッピングできますか?」
「はい、かしこまりました」
包まれていくマグカップを見て安っぽいなーと、後悔をする。
ああああああ……。
迷うならプレゼントなどしなければ、いいのである。
綺麗に包まれたマグカップは気品の高いプレゼントになっていた。
わたしはつぐみをスーパーのフードコートで待つことになった。
マックでポテトだけ頼んで時間を潰す。
塩辛い……チーズバーガーの単品にすればよかった。
わたしが不機嫌でいると手を振りながらつぐみが現れる。
「わたしもポテト食べる!」
止めようか迷ったが、塩辛いポテトもよかろうと見守るのであった。
「で、その包みは何?」
「あ、ぁ、ぷ、ぷ、プレゼントだよ」
「えー誕生日プレゼント!」
嬉しそうにするつぐみを見て、一安心である。
「中身はなにかな???」
包みを開けようとするつぐみを見てわたしは全力で止める。
千円でおつりのくるマグカップだ。
失望させたら不味い。
しかし、つぐみは開けてしまう。
「コアラのマグカップだ!」
喜ぶのか……。
わたしは変な汗をかいていたが取りあえず落ち着くのであった。

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