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2020年09月03日06:00

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神様もう少しだけ 4

朝、メッセージアプリでつぐみと話していると。
テレビが点いているのに気づく。
『完全な形でAIを搭載した、ヒューマノイドが完成しました』
へー。
世の中の変化には付いていけないな。
わたしはつぐみとの会話に戻る。
さて、登校だ。
『つぐみがヒューマノイドなら駐輪場で待ってなくていいわね』
軽い冗談のつもりであった。
しかし、つぐみからの返事は無く。このまま、自然消滅かと思わされるのであった。
わたしは急いで駐輪場に行き出口で待っていた。
「やっぽー」
つぐみが何時ものように話しかけてくる。
「おはよう、つぐみ」
安心してからであるが、心からつぐみを求めている自分気がついた。
「なんで、途中で会話を切ったの?」
「あー方角が悪かったの。そう、西よりの風が吹いて」
それは簡単に見破れる嘘であった。
まあ、いいや。
友達としての関係に問題もなかろう。
わたしはつぐみにホームルームが始まるまで、勉強の手伝いをしていた。

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