今日のカットは、広隆寺さんの不空羂索観音菩薩像(国宝)です。
像の名前の「不空」とは「むなしからず」、「羂索(けんさく/けんじゃく)」は狩りの際、獲物等を捕らえる縄のこと。
つまり「不空羂索観音」さんは「心念不空の索をもってあらゆる衆生をもれなく救済する観音様」となります。
像高313.6センチ、拝観時に見上げると迫ってくるような感覚になります。
また、小顔でスラッとされた姿に魅了されます。
多くの仏像は6頭身ぐらいに造られていますが、この像は7.5頭身ほどです。
頭身とは、身長÷全頭高(顎から頭のてっぺん)です。
良くモデルさんなどで8頭身とか、吃驚するのは10頭身など表現されることがありますが、これらは顎から額のてっぺんで計算されている場合が多いです。
たとえば、身長170センチのモデルさんが10頭身となると全頭高は17センチ、これは人間としてはあり得ない頭のサイズです。
ちなみに、日本人の平均は、昔は6.5頭身でしたが最近は7頭身に変化してるようです。
食生活の西欧化のせいでしょうか。
ログインしてコメントを確認・投稿する