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2020年06月25日14:47

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雪の聖女 6

夕方、俺は課題を終えてキッチンでまったりとソシャゲーをしてると。
シャワー上がりのリアが近くを通る。
いい香りだな……。
親父と二人で暮らしていた時には考えられない気持ちである。
「黒タイツをはいてくれないか?」
リアの反応を見ると、俺は何かを間違えているらしい。
ナース服の間違いなのか……?
違う!清楚な『雪の聖女』にコスプレ衣装を求めるのは間違いだ。
シンプルなワンピースのリアはこのままでいいのだ。
しかし、かおる匂いにチアガールなどもいいなと妄想するのである。
「ドッカ!」
ホント足癖の悪い『雪の聖女』だ。
リアは冷蔵庫を蹴ったのである。
健康な高校生に性的な妄想を取り上げたら何も残らないのに……。
渋々、シャワーでも浴びる事にした。
シャワーを浴び始めると、リアの入った後だと認識して妄想が加速する。
イヤ、ここは冷静になるのが正しい。
適当に体を洗いシャワーから出ると。
大切な事を思い出す。
今日の夕食当番は俺である。
ハンバーグでも作るか……。
キッチンで作業を始めるとマヤがニタニタしている。
「我の為にハンバーグはありがたいですね」
この猫はホントに料理してやろうかと思うのである。
夕日が斜めに部屋に入り暑さが増す。
仕方ない、扇風機をつけよう。
ついでに目障りなマヤに煮干しを与えて追い払う。
うん?ひき肉の鮮度が悪い……。
今日中に食べてしまって正解だった。
野菜はキャベツの千切りでいいか。
いつの間にか、リアがご飯をよそって座って待っている。
食欲は人並み以上だなと思うのであった。

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