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2020年05月02日12:22

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愛知県東海市堂ノ前貝塚跡13 旧石器遺跡

共栄町 神明社の南東300mあまりに位置していた共栄遺跡に向かった。

フォト

『大府市』公式ウェブサイト(https://www.city.obu.aichi.jp)の
「共栄遺跡」の項には、以下のように紹介されている。

《遺跡の概要》
遺跡の種類 散布地
   時代 旧石器
  所在地 大府市共栄町六丁目地内
 調査理由 分布調査 
 調査期間 昭和59年4月 
 調査面積 記録なし 
 調査主体 個人
 資料保管 大府市歴史民俗資料館など
 報告書等 「大府市誌」考古編(平成3年3月20日発行)

「本遺跡は、名古屋市緑区有松町から舌状に延びた丘陵の先端部に位置し、すぐ近くを東海道新幹線が走っている。標高は20から36メートルで、南に傾斜している。昭和59年4月に、個人がここで石器(石鏃など)を採取し、市に寄贈されたことから、ここが石器散布地と確認された。市歴史民俗資料館に保管されている石器は約10点で、ナイフ形石器1点・石鏃3点・剥片などである。
 市内で旧石器時代の遺跡はここしか確認されていない。なお、区画整理事業により遺跡のほとんどは消滅した。」

共栄遺跡は現在は丸山公園となっており、周囲は住宅で埋まっていた。
北側のメインの入口脇に愛車を駐めて、公園内に足を踏み入れると、
園内の遊具は全て新調されたばかりらしく、
まだ使用されていないようで、網が掛けられていた(写真左)。
園内に若い3人家族がいたが、彼らはこの公園を通路にしただけで、
園内を横切って出て行った。
園内は全面に土が露出しており、
南西から西側の縁には生垣が設けられ、樹木も植えられていた(写真中)。
ただ、遺跡に関する案内板も無く、見られたのは立地のみだ。
丸山公園の南40mあまりの場所を鞍流瀬川(くらながせがわ)が流れている。

『名古屋市』の公式ウェブサイト(http://www.city.nagoya.jp)の鞍流瀬川
「鞍流瀬川」の項には以下のように紹介されている。

「鞍流瀬川は、緑区有松町桶狭間の大池に発し、緑区、大府市を流下して、大府市・東浦町境で石ヶ瀬川に合流する流域面積16平方キロメートル、流路延長6.6キロメートルの河川で、下流4.7キロメートルの区間が二級河川に指定されています。」

共栄遺跡から発掘された10点の石器のうち、2点が
大府市歴史民俗資料館に展示されていた。

フォト

それは「ナイフ形石器」と「石鏃」だった。
案内プレートにはこうある。

「旧石器時代 〔数十万年前〜12000年前〕
 人類最初の道具は石でした。わが国では鉄が行き渡るようになる2000年位前(弥生時代中頃)まで、石で様々な道具を作り使っていました。特に、12000年前までは土器もありませんでした。ので、(無土器時代)とも呼んでいます。
 大府市域では、共栄町の〈石器散布地〉から石器の剥片(はくへん)が発見されています。この地は、標高20〜36mの大地です。」

ナイフ形石器は(図版右)のように柄ににくくりつけて、使用されたようだ。
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