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2019年10月25日03:49

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5年前の“セコいペテン”にまた引っかかるとは、僕のボケも極まったか!? ヨアヒム・ローニング監督「マレフィセント2」(2019)。

前作を見たとき、予告編に騙されたと怒り心頭だったのに、その続編を見に行ってしまいました。アンジェリーナ・ジョリーの“悪役ぶり”を見たくて出かけたしだい。でも、50年前のアニメで悪役だったマレフィセントは、実はオーロラ姫の味方だったわけです。そんなペテンに、またつきあうとは僕の行動がダメダメのダメですわ。

始まった瞬間、CG空撮のスピード感に、“わりと頑張ってるやん”と思いましたが、そこだけ。こんな快感は10分で飽きが来ます。そして何より、僕の目を楽しませる部分(つまりアイ・キャンデー)が乏しい。前作同様、イメルダ・スタウントンらの妖精たちが飛び回りますが、そんなものが僕を楽しませるはずがない。

唯一の希望の光であるエル・ファニングは、実姉の「500ページの夢の束」という秀作の出来ばえにとても及ばない。なにしろ監督がコン・ティキSHOW野郎ですから、無理もない。こんな映画を見にわざわざ劇場まで足を運んだ僕がバカなのでした。僕以外の観客のほうが、この映画の本質を見抜いていて、公開して1週間以内なのに客席はゆったりと座れます。劇場側(二子玉川の109シネマズ)は、最も客を収容できるスクリーン3(386名)を使用していますが、2週目からは縮小するようです。←150人程度のスクリーンに変更です。

imdbの点数を見ると、5人に一人が10点満点を投じています。それなのに点数が7点しかないのは、観客の正直な反応だと思ってください。ディズニー社によるCG活劇アニメが飽きられている証左です。←5人に一人は、ディズニー社のサクラですがな。

今回、アンジーの善人ぶりに対抗するのがミシェル・ファイファーでした。その悪役ぶりもセコいわけで、どんな観客でもワルだと分かる仕組みになっています。ヒッチコックが“観客は神だから、すべての情報を与えよ”と言ったのは、こんな安易な悪役を作ることではない。ディズニーだって短編アニメ時代の悪役には、もう少し神経を使っていましたよ。って言っても、そんな昔を知っているスタッフが現在いるはずもないか。

そもそもオーロラ姫の結婚相手が、前作の俳優じゃないというのはアカンのとちゃう? 男優に興味のない僕でさえ、こんなヤワな野郎が相手だったっけ?と納得できませんでした。←前作の俳優について名前も顔も思い出せないけどね。なにしろサム・ライリーのことをカイル・マクラクランにしては若すぎるなぁと眺めていた人間ですねん。

とにかくミシェル・ファイファーに関しては、もう少し役を選べと忠告したい。ま、「アントマン&ワスプ」とこの作品のギャラで、老後の心配はなくなったのかもしれませんが、その一翼を僕に担わすなと思います。まだ「アントマン&ワスプ」の方がCG効果で見ていられました。今回は分かりやすい悪役で、「グリース2」時代の“見かけ倒し”ねーちゃんに逆戻りですわ。「イースウィックの魔女たち」を思い出せ。

ということでこの映画の救いは、上映時間が2時間に満たないことでした。大半がドンパチCGアクションですから、ボーっとしていればすぐ終わります。数を数えて、3と3の倍数の時だけ目を覚ましていれば十分な映画。そんな映画、見たない? それが賢明な判断というもの。そこまで言うのなら本当かどうか確かめたる? ああ、確かめなはれ。そして失望してくだされば僕の留飲が下がる。←この映画を見て大喜びする人は、僕の友人にはいないと確信しています。
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