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2019年08月07日20:47

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「星座」休刊

岩田亨さんのブログでつとに伝えられていたが(*)、「星座」(主筆・尾崎左永子、かまくら春秋社刊)が、このたび刊行された90号(2019.7)をもって休刊となった。

(*)https://blog.goo.ne.jp/uh1960apple1999uh2005/e/6427b23c3fc9a79d0106e676bc38a33d

90号の巻頭に編集長の伊藤玄二郎さんが「休刊によせて」という稿を書いておられるが、その中で、「うつくしい日本語を…」という同誌創刊号に掲載された尾崎左永子さんの文章を引いておられる。尾崎さんの体調が優れないゆえの休刊なのだそうだ。

「星座」はユニークな雑誌で、半ば短歌結社誌のような誌面なのだが、そのほかにさまざまな記事が掲載されていて幅広い文芸誌という感じである。創刊されたのは2001年、たしかその頃、尾崎さんはNHK歌壇の選者をされていて、このたびこのような雑誌を始めました、と番組内でも紹介されていたと記憶する。

当時、僕は職場の労使の争いの中にあっていささか身心不安定なことの多い日々だったが、そんな時にぽこんと時間が空くとふらっと鎌倉へ出かけたものだった。鎌倉駅前の本屋さんにはいつも「星座」が置かれていて、鎌倉みやげのようにして最新号を買って帰ったことが何度かあった。今は鎌倉まで電車で4駅の地にいるので、鎌倉はご近所のような感もあるが、当時は鎌倉へ出かけるのはちょっとした旅のような気分だった。

その頃の「星座」に掲載されていた尾崎さんの歌より。おお、かっこええなあ、と思ってファイルに入れたのでした(掲載号数不詳)。

頑として譲らざるもの持てるゆゑわがことばむしろやさしくなりぬ

いざさらば炎のごとく生きんかな誰(た)がためにあらずひとりわがため

時超えて残るものもしありとせば紡(つむ)ぎて光ることば一片(ひとひら)


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