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2018年08月07日06:57

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浜風のつぶやき2018〜7〜優勝候補

かなり席が空いていた第1試合からだんだん観客が増えてくる。そして第1試合が終わって選手の入れ替えが行われる頃、3塁側ベンチ上のスタンドにはお目当ての選手の写真を撮ろうとカメラを持ったファンが大勢集まってくる。

この大会の優勝候補筆頭の大阪桐蔭だ。競馬風に言えば大阪桐蔭は当然1番人気、それも単勝1.5倍と言ったところか。2番人気は8倍ほどもつきそうだ。

だが、これは何があるかわからない競馬だからこそのオッズだ。今回の大会ならほとんどすべての人が大阪桐蔭の優勝を予想するだろう。

だが・・・・

何が起こるのかがわからないのは競馬だけではない。それを作新学院が見せてくれた。この大阪桐蔭に勝つにはどうしたらいいかを・・・・

それは予選の準決勝、履正社戦から学んだことかもしれないが・・・・

小刻みな継投、大阪桐蔭の選手たちのレベルは高い。その高いと言う意味は対応力の速さと相手を決して舐めないところだと思う。大差試合になっても決して振り回したりはせず、きちんとミートしてくる。大阪桐蔭の予選での本塁打数は4本とこれだけの優勝候補と言われる割には決して多くはない。

だからこそ大阪桐蔭の選手が投手になれる前に次々とリレーする。

だが、作新は少しその計算が狂ったのかもしれない。エースの高山君のボールが走らないのだ。140キロを超すストレートの球速が上がらない。

2回の大阪桐蔭、根尾君の打球はレフト線へ、2塁打かと思われたが外野手が少し処理をもたつく間に一気に3塁を落とし入れた。そして山田君の犠牲フライで1点先制。

1番人気らしい落ち着いた戦いぶりに球場は思わずため息が漏れる。それに対して作新はこのままでは追加点を奪われると読んだのだろうか。3回の表、先頭の高山君に代打を出しその裏から佐取君をマウンドに送った。高山君は桐蔭に対して打者一巡したところだった。

そしてその佐取君が好投する。あの大阪桐蔭を無失点に封じる。だが作新は得点ができない。桐蔭の柿木君に完全に抑え込まれた。初回こそ2安打を放ったが8回まで3安打、2回以降は得点圏に走者を送ったのは1度だけだった。1−0という緊迫した展開の中でどうしても1点がほしい作新は8回の表に好投していた佐取君に代打を送った。

この継投も予定通りだったと思う。8回裏から林君がマウンドへ。ここで作新は踏ん張りがきかなかった。死球と犠打で2塁まで走者を許すが2死を取り打席には藤原君。

彼はその期待に応えライト前に、1点もやりたくない作新はバックホームを焦ったのだろう。外野手はその打球を後ろにそらしてしまう。打者走者も帰って3−0とされた。

9回、作新は3安打を集めて意地を見せ1点を返したがそこまでだった。

圧倒的1番人気に最善の策を用意して臨んだ2年前の王者作新。それに対して堂々と受けて立ち慌てることなく相手を倒した今年の王者候補の大阪桐蔭。

スコア以上に見ごたえのある素晴らしい試合だった。



2018年8月8日 第100回全国高校野球 1回戦(於 阪神甲子園球場)
作新学院
000 000 001 = 1
010 000 02x = 3

大阪桐蔭

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