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2018年08月05日17:01

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没後50年 藤田嗣治展   東京都美術館

大人気の作家だけに藤田嗣治展は今まであちこちで開かれていた。だけど今回の大回顧展の規模の大きさといったら・・・。未見の作品も多くて大感激。たぶんもうこれ以上の作品が並ぶことって無いだろうって思う。

藤田 嗣治(ふじた つぐはる、1886年11月27日 - 1968年1月29日)
世界に出て大成功し巨匠となった画家。

1910年に描かれた芸大時代の自画像は・・・青い。ちょっと上から目線の若造。戦争の暗い影のせいか1943年の自画像は陰鬱で重い。1954年の肖像は白髪ではあるけど幸せそう。この人はいろんなものを見てきたんだなぁ。

初期の頃はキュービズムに影響されたり。モディリアーニのような縦長の人物像も描いている。このような試行錯誤(!?)の後、乳白色の下地の発見でフジタらしい絵画になる。その記念すべき第一作が「私の部屋、目覚まし時計のある静物」。

その「乳白色の裸婦」の時代のフロアはもう『きたーーっ!!』と心の中で叫んでしまうほどの華やかさ。輝く白い肌の女神たちが勢揃い。いつも感心してしまう面相で描かれた墨の線のシャープさ。この線は誰にも真似ができない。絵の中に描かれたジェイ布(フランス更紗)の模様も精密に描かれている。

これが中南米に旅行すると真逆のような強い色彩の絵となる。この頃メキシコで描かれた水彩画が上手すぎる。

あ、そうそうフジタと言えば猫。いろんな猫を見つけるのも楽しい。



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