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2018年07月21日07:24

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新薬師寺さんの迷企羅大将像

新薬師寺さんでは、8月26日までの間、早朝(7:30〜)特別拝観できると紹介されています。
ただし、予約制です。以下URLなどで確認ください。
http://nara-experience.com/detail/index/7

と言うことで、今日のカットは、新薬師寺さんの迷企羅大将像です。
左手を上げて立つ姿は、軍団の中でひと際「動」を感じます。
新薬師寺さんの十二神将像は、寺伝と文化庁の指定名が異なっています。
たとえば、寺伝の伐折羅大将は、文化庁では迷企羅大将、今日アップの迷企羅大将は、文化庁では因達羅大将となっています。
この他、全体で8躯の名前が異なります。

何故このようなことが起きたのでしょうか。
以下は、私の勝手な推測です。

昔、若い僧達が住職からお堂の掃除を命ぜられます。
須弥壇の掃除に先立ち、像の足元の名札を一か所にまとめて片付けます。
綺麗に清掃が終わり、さて、名札を元に戻そうとしたき、問題が発覚します。
「この札はどの像の?」
「あっと言う間に札を片付けたから、あなたが覚えてるものとばかり思ってたヨ。」
「私だって、てっきり誰かが覚えてると思ってたんだ」
「どうする?」
「どうしよう…」
「住職に言うと大目玉喰らうから、思い出せるものは思い出してみよう」
と、ああではなかったか、こうではなかったかとあれこれ思案しながら置いて行きます。
そんなことがあったことすら忘れ去られた或る日、文化財調査のお役人がやって来て、置かれた名札通りに国宝として登録手続きをさっさと済ませます。
その後、資料などで像の名前に食い違いがあることが指摘され、お寺では名札を正しいものに戻します。
でも、国宝の指定原簿は修正されません。

結果、現在の状況を生んだのではと推測しています。
これはあくまでも私の想像です。念のため。

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