mixiユーザー(id:350761)

2018年06月07日22:01

210 view

名古屋市牛牧遺跡21 神世七代トコの神

川村町 川島神社の境内の南端に
御嶽神社(おんたけじんじゃ)は祀られている(写真左)。

フォト

川島神社が祀られた本来の主祭神,大苫辺命(オオトマベ)とは
ほとんど無関係に、
旧くても江戸時代末期に祀られた境内社だと思われるが、
その主祭神は塚の頂点に祀られた,屋根だけ白藍に染められ、
白い躯体を持つ石祠、国常立尊であり,
国常立神(クニトコタチ),大苫辺命ともに
『日本書紀』の神世七代(かみよななよ)の神だ。
『日本書紀』の国常立神は天地開闢の際に最初に現れた神とされ,
純男(陽気のみを受けて生まれた神で、
全く陰気を受けない純粋な男性)の神であると記されている。
一方、『ヲシテ文献(『ホツマツタヱ』ほかの
ヲシテ文字で書かれた文書)』のクニトコタチは
世にまだ男女の別が無かった世代の
独り神(ミナカヌシ・ クニサツチ・トヨクンヌ)の総称とされている。
クニトコタチこそが縄文期に
ヤマトオオクニ建国の理念
「トノヲシテ(「和(ト)」を基本としたシステム)」を草案し、
果樹栽培・農耕のシステム、ムロヤ(室屋=竪穴式住居の原形)を考案し,
ヤマトの人口を増やした人物(たち)だ。
ムロヤ建設の手順が
『ミカサフミ』(8 ハニマツリノアヤ)に紹介されている。

「      クニトコタチノ
 カミノヨニ ムノタミメヨリ ※ム=室 タミメ=手見(手順)
 ムロヤナル マツハオナラシ ※オ=地 ナラシ=平らし 
 スキハシラ ムネオカツラニ ※スキハシラ=直柱 カツラ=上面
 ユヒアワセ カヤフキスミテ ※ユヒ=結び スミテ=住んで
 コノミハム ヲシヱオタミニ ※ハム=食べる タミ=民
 ナラハセテ クニトコタチノ ※ナラハセ=倣わせ 
 カミトナル        」

大苫辺命の「オオト」は大地が凝固した状態を意味するというのだが,
「オオト(コ)=大地」は
国常立尊の「トコ(常)=地」を継承する名であり、
独り神だった国常立尊を
「アマツキミ(和つ君=男女対神)」とした存在だと思われる。
記紀では大戸之道尊(オオトジ=意富斗能地神)と対の神とされ,
『日本書紀』では2代目(『古事記』では3代目)の男女対神とされている。
『ホツマツタヱ』では2代目のアマツキミとして
「オオト」音を持つ人物が登場する。
オオトノチ(ツノクヰ)・オオトマエ(イククイ)だ。
大苫辺命に該当するオオトマエ(央門前/大苫辺尊)の名は
央門の前で求婚されたことに由来するが、
その時のエピソードが
『ホツマツタヱ』(天の巻2 アメナナヨトコミキノアヤ)にある。

「      ヰツヨノカミハ ※ヰツヨ=五代(神世七代の五代目)
 オオトノチ オオトマエナリ ※オオトノチ=大殿内
 ツノクヰハ オオトノニヰテ ※ツノクヰ=角杙神(オオトノチの別名)
 イククイオ トマエニアヒミ ※トマエ=門前 アヒミ=会ひ見(出会い)
 ツマトナス カレヲハトノソ ※カレ=これ(だから) ヲ=男 トノ=殿
 メハマエト ヤモツツキマテ」
    ※メ=女 マエ=〜御前 ヤモツツキマテ=八百続き(以後ずっと)

このエピソードが起源で既婚男性を「〜殿」、
静御前のように既婚女性を「〜前」と呼ぶようになった。

川島神社に訪れたこの日は役行者像に
竹棒で簡易的な鳥居のようなものが組まれ,注連縄が張られていた。

フォト

鳥居(?)は風で飛ばないように針金で役行者像に結わえてあった。
この季節にここにやって来たのは初めてだ。

御嶽神社の奥には不明3社のトタン葺素木造の小社を祀った
拝殿が設けられていた(写真中)。
3社の小社が祀られているにしては異例の立派な拝殿だ。
『由緒』によれば,境内社は
神明社,秋葉社,金刀比羅社,津島社,山神社、御嶽社となっているから,
神明社と秋葉社が本殿の両側、
不明の3社(写真右)が中央が金刀比羅社、左右が津島社、山神社だろうか。
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する