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2018年04月21日21:23

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ことばの会会報

「山梨ことばの会」というマイナーな団体があり、二年前から石川が代表を務めている。
実際に活動している会員は数名だが、他に県内に方言などの研究団体はないので、時たま問い合わせが来ることもある。
その会の会報がこのたび発刊した。二年に一度である。
石川は「『ずら』と『粉雪』と<甲州弁の動画>」という、三題噺みたいなのを掲載した。
このところ、方言のまとまった論考を書こうという意欲がなく、まあ、穴埋めのような原稿だ。
最初の「ずら」は、今年の1月に朝日新聞山梨版に掲載された記事の取材を受ける過程で調べたことを記してみた。
次の「粉雪」は、「こゆき」か「こなゆき」かという話題。山梨の方言ではないが、ちょっと面白かったのでまとめてみた。明治期にあった「粉奈屋」という旅館。これは「こなや」であり、今の古名屋になる。
最近では山梨出身のレミオロメンが「こなゆき」と歌い上げ、すっかり「こなゆき」が定着した。
そして、「こ」が「こな」になる過程で「こなす」という動詞が入ったのではないだろうか。
細かくするという意味の「こなす」の語源は、「粉」に「成す」と思われる。下部の金山博物館のサイトでは「粉成」(こなし)という表記がある。そんなことを考えてみたのだ。
最後の<甲州弁の動画>はyou tubeを中心に、16本の動画を紹介した。「アナと雪の女王」の「生まれてはじめて」の甲州弁ヴァージョン、「甲州そーずら音頭」、甲州弁のラップ、サクライザー(甲州弁を操る変身ものヒーロー)のショー、甲州弁をしゃべる自動販売機など。
(写真では白黒のようだが、実際はうすいピンクの表紙)


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