バカヤローの日

1953(昭和28)年の明日（2月28日）、吉田茂首相が衆議院予算委員会の席上、野党の質問に対し、つい「バカヤロー」と発言してしまいます。
こう聞くと、壇上から大声で「バカヤロー！」と言ったように思ってしまいがちですが、実は委員会で答弁が終わって席に着くとき、小声で呟いただけ。
たまたまその小さな声をマイクが拾って、質問者の追求を受けて大きな騒動となり、最終的に衆議院の解散、世に言う「バカヤロー解散」につながります。
この呟きをもたらした質問は、当時の内閣の池田勇人通産大臣（「通産省」とは懐かしい響きです）「中小企業の一部倒産もやむを得ない」とか「貧乏人は麦を食え」などの問題発言に対したものでした。
今日のカットは、葉巻をくわえ、眼光鋭い吉田茂氏の似顔絵です。

若い頃は１日２０本ぐらい煙草を吸っていました。
ある日、知り合いに葉巻を勧められ、興味半分、面白半分で吸ったのですが、いつもの紙煙草同様、思い切り吸い込んだら、頭がクラクラしてしまいました。
後で「吸い込む奴があるか」との注意。口の中で楽しんで吐き出すものと知りました。
以降、二度と葉巻には手を出さなくなりました。
紙煙草も３０年ほど前、肺胞に穴が開いて（肺気胸）から、完全に足を洗っています。