昨日に引き続いて三十三間堂さん(蓮華王院本堂)の仏像です。今日は二十八部衆の中の婆藪(ばす)仙人像です。
二十八部衆は千手観音の眷属で、それぞれ500人の部下を配しています。つまり、28+28×500=14,028人で千手観音を守護している訳です。
その中の婆藪仙人は、元はバラモンの仙人でしたが、殺生の罪で一度は地獄に墜ちます。その後釈尊に救われ、仏教に帰依して守護神となります。
やせ衰えた肉体の老人、頭巾をして、右手に杖、左手に経典を持っておられます。立ち姿には崇高さを感じます。
頭巾はとりはずせるようになっています。驚くことに外すと、頭には、きちんと髪が描かれています。
見えないところも手を抜かず、丁寧に仕上げる日本の心・文化に誇りを感じます。
日々の生活の中でも、人が見ていない場所での行動は「正しく」ありたいと思っています。
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