もう昨年末のことになるが、行きつけのタバコ屋のおばちゃんが、「いつも買ってくれるから」と高級煙草を1本くれた。
「いつも」と言っても、このところ自巻き派になったため、1140円くらいの刻みの葉を月に1度買うか買わないかといったところ。
全然上客でもないそんな俺がもらうのは何だか申し訳なく、軽く辞退したのだが、おばちゃんは「いいから、あげるよ」と。
それ以上断るのもかえって申し訳ないため、ありがたく頂いておいた。
で、その高級煙草、1本500円だそうで、口紅を塗る刷毛みたいな形の金属ケエスに、ただ1本だけ収まっている。
ひと箱20本で1万円だとさ。
どんなモノ好きのお大尽が買うんだろうね。
ともかく、ちょうど自巻きの切れた年末に吸ってみた。
「どうってことねえ」
ピースの超高級仕様ということだったが、甘い香りと味が強いばかりで、何故そんなに高いのかさっぱり分からず。
まあ俺は貧乏舌だからね、寿司も回るやつで充分だし、いいモノは分からんのですよ。
そんな俺で、おばちゃん、ごめんよ。
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