大晦日

大晦日を迎えました。
今年は例年以上に、仏像切り絵に多くの出会いとご縁を繋いで頂きました。
また、初めての切り絵入門書「心を整える 仏像の切り絵ブック」も出版できました。

そして何と言いましても、一年を無事過ごすことが出来たこと、何ものにも替えることのできない、幸せなことと思います。
ただ、出版の最後の追い込み時の１０月に体調を崩し、医師から「入院すべき」と言われる中、多くの人が関わり、今更中断や延期は許されない状況の中、「毎日きちんと点滴には来ますから」と往復1.5時間＋点滴1時間の生活の１週間はキツかったです。でもなんとか乗り切れました。
本に掲載した３８躯の仏像に助けて頂いたと思っています。
これからも慢心することなく、調子に乗ることなく、そして謙虚さを忘れずに過ごして行きたいと思います。
来年は、これまでの業務優先の姿勢から、頂いた御恩に感謝して世の中へのお返しすることに真剣に取り組みたいと思います。

今日のカットは、東大寺さん大仏殿の観相窓から拝観する盧舎那仏のお顔です。
元旦の０時より大仏殿の中門が開扉され、午前８時まで無料で参拝できます。
窓と盧舎那仏のお顔の中心が微妙にずれています。
気になるので調べてみました。像高が約15ｍですから、写真を参考にお顔の幅を割り出しますと約４ｍ、そこから、ズレを計算しますと約80ｃｍとなります。
像も建屋もどちらも桁違いの大きさですから、修正も難しくてできなかったのでしょう。
それとも何か意味があるのかナ？。