今年も残すところ、あと2日となりました。
お正月飾りと聞かれれば、私は「門松、しめ縄、鏡餅」と答えます。
子供の頃は、探求心からか何かにつけて周りに質問攻めをして、ちょっと煩い存在だったようです。
お正月前に、家で餅つきをし、裏山で松と竹、そして庭の梅を切って門松を作るのを見て、「何故、お餅をお供えするの?」、「何故、門松を立てるの?」、「何故、しめ縄を飾るの?」と質問攻めにして、親から「この忙しいときに」と言われていました。
確かに、年の瀬だから湧く疑問ですから仕方がありません。
親の方も、小学校へ上がる前の子供に、分かりやすく明確に説明できずに、忙しいこともあって「昔からそう決まってるの」的な答えなので、毎年同じ質問を繰り返しぶつけることになります。
こちらもその内に厭きてきて、聞かなくなってしまいました。そしてずっと大人になってから、ある年、久々に疑問を覚えて調べました。
いろいろな説がありますが以下は私が一番納得した理由です。
◎門松
お正月には天から神様が地上へと降りてきます。門松は神様に対して「お迎えする準備ができています」の合図。
◎しめ縄
これには、ちょっと長い説明が必要です。
昔々、天照大神は、度が過ぎる悪さをする弟(スサノオ)に業を煮やして天の岩屋へ閉じ籠ります。
世の中が真っ暗になって困った神々が、アメノウズメの裸踊りでドンチャン騒ぎ。
気になった天照大神が岩戸を少し開いたときにタジカラオウが力ずくで天照大神を引き出します。
そして岩戸をしめ縄を使って二度と入れないようにします。つまり、二度と暗黒の世にしないためのツールが「しめ縄」。
◎鏡餅
鏡には神が宿るとされ、昔の鏡はまん丸です。
その鏡の形を模したお餅を飾って、神と共に新年を祝うもの。
以上のような説明をしてくれたら、質問するのはある年の一回で済んだのですが…
今日のカットは、40年ほど前まで、我が家の年末の恒例行事であった餅つきの風景です。
つきたてのお餅の独特の食感、懐かしいです。
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