ボストン・グローブという新聞社がボストンにあるカトリック司祭による性的虐待事件を暴きだした事件の映画化。
教会の行ってきた事実を誰もが黙殺してきたその重大性、触れてはならないタブー、こう言った危険を冒してまで真実を知らしめていく記者魂とそのプレシャーや苦労がとても伝わってくる映画だ。
ラストには涙さえ出てきたくらいだ。
まあこういうところに映画の軸を持ってきたのが大正解だと思う。
次第に事件の全貌が見えてくる映画的運びは上手いねえ。
またこの映画はそれだけではなく、教会の性的虐待は全体の6%も締め、それはボストンだけでなく世界的規模であり、その悪の中枢はバチカンだと言いきる。
なんともあっぱれに言いきってくれること。
この映画の元となった実際の報道は2003年にあったらしいがその当時僕は全く知らず。
こういうバカで無知な男でも映画というメディアがあったお陰で知れたわけで映画化に感謝。
2015年度作品でアカデミー賞でも脚本賞と作品賞を取っている。
当然でしょうな。
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