今日のカットは、神奈川・極楽寺さんの十大弟子の一人、羅ゴ羅(らごら)尊者です。
今、奈良国立博物館で開催の「忍性展」で拝観できます。
釈迦が出家する2年前に生まれたとする説や、出家以前に耶輸陀羅妃が妊娠、釈迦が悟りを開いた日(6年後)に生まれたとか、諸説あります。
九歳の時、釈迦が久しぶりに城に帰えられると言うことで、城の重臣たちが、幼い羅ゴ羅に「お城の財宝を譲るという証文を書いてもらいなさい」と入れ智慧をします。
言われたとおりに釈迦に「王になろうと思いますので、財産をお譲りください。」と願い出ます。
この言葉に釈迦はびっくり、舎利弗と目蓮を呼んで羅ゴ羅を出家させてしまいます。
そして「財宝ではなく、私が修行をして得た真理の仏法をあげよう」と伝えます。
ただ、幼い羅ゴ羅は釈迦の実子ということで特別扱いを受け、慢心が強く、釈迦に戒められたこともあったようです。現代の二世タレントと相通ずるものを感じます。
その後彼は改心し、20歳で具足戒を受け、舎利弗に就いて修行を重ね不言実行をもって密行をまっとう、「密行第一」と言われるようになります。
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