今朝は5時半起床。
雨が降りそうな空模様なのでウォーキングは中止。
案の定暫くすると小雨。
昔VHSで観て以来。
おそらく30年振りくらいでその時は劇場公開用の短縮版だったので、オリジナル版を観るのは初めて。
時間にして219分、長い映画だ。
昔の記憶も全くなく新鮮な気持ちで臨んだが正直退屈だった。
もう最後まで観るのがつらいよ。
では何が僕にとって面白くないのか。
まずストーリーが地味で、個々の人間描写が浅い。
映画としての根幹をなすドラマ性が貧弱なのだ。
これは脚本を書いたマイケル・チミノの責任でしょう。
そこに主役級のクリス・クリストファーソンとクリストファー・ウォーケンの個性や存在感が低いので余計つまらないわけだ。
最後の見せ場の戦闘シーンも沢山の人や物量を投じてはいるが、映像から受ける迫力や臨場感が低い。
もうこれは監督であるマイケル・チミノの演出技量の無さが克明に刻まれてしまっているのだ。
でもまあ良いところもある。
それはセピア調のトーンで統一された格調高い雰囲気や大自然の中での映像の美しさ。
これは名キャメラマンであるヴィルモス・ジグモンドの功績でしょう。
映像だけ楽しむには十分な作品だがそれ以外が駄目映画。
当時としてはとんでもない製作費約4400万ドルを投入したが映画会社である名門ユナイテッド・アーティスツを倒産の危機まで追い込んだ映画史に残る失敗作でしょうなやっぱり。
しかしこの作品のことを考えると、つくづく映画と言うのはとんでもないリスキーな商売、娯楽だと言うことを痛感する。
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