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2016年08月20日05:29

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美濃路33 舞楽祖神

金山の榊森白山社の境内社として稲荷社が存在したが、この稲荷社は
榊森白山社境内に存在するものの、榊森白山社とは別の独立した入口を持っていた。

フォト


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その社頭は独自に石造伊勢鳥居を持ち、
参道脇に頭巾形の頭頂を持つ社号標があり、朱で「出世稲荷大神」と刻まれていた。
石鳥居の先には朱の鳥居が立ち並び、
その下をコンクリートで叩かれた参道がうねりながら延びている。
ところで、この社頭には参道を挟んで、
「出征稲荷大神」の社号標の向かい側にも社号標が立っていた。
上記写真の左側に延びている榊の葉に隠れて裾が覗いている社号標だ。
そこにはこう刻まれていた。

「華能宮 縁結之神
     舞楽祖神」

華能宮に出世稲荷大神が祀られているものと解釈して、
10mあまり続く朱の鳥居をくぐって進むと、正面に朱塗りの玉垣を持つ
銅板葺流れ造の稲荷社があったのだが(写真左)、稲荷社の向かって左隣に
稲荷社とまったく同じ規格ながら、玉垣の色が紫鳶色に染められている社があった。
(写真中)
社の基壇の麓には団扇のような形態の石標が設置されていたが(写真右)、
社名の「華能宮」と舞楽に関る「舞万象」,
そして苗字と思われる「るり川(瑠璃川)」と刻まれている。
この社を奉納した舞踏家の名前だろうか。
情報が無いので確かなことは不明。
稲荷社と華能宮は別の社だった。
そして、華能宮の方は案内書では榊森白山社の境内社に含まれていない。
稲荷社の境内社と言うことなのだろうか。
社の脇に不思議な案内書が掲示されていた。

「世界唯一の縁結びの神様です
 前世敵の因縁であった人でもお願いして結ばれし方は、普通の夫婦より倍の幸福を得られます。
 縁遠い人、意中の方がまだ現れない人、幸福な家庭を求められる方はお祈願下さい。必ず幸せが開けます」

素人にありがちな解りにくい文章で、
前世で敵であった人同士でも結んでくれるところが世界唯一という事らしい。
前世で敵であった人とでも結ばれて、“倍”幸福になりたいという発想が凄い。
この案内書を書いた人物は
前世で普通の幸福だったのが不満だった記憶でもあるのだろうか。
この人物にとって「幸福・幸せ」とは定形なものであるようで、
「倍」と言っているように、計量化できるものらしい。
発想自体がすでに貧しくて不幸な感じがする。
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