mixiユーザー(id:5099619)

2016年08月14日22:49

183 view

妖怪展

江戸東京博物館にて、「大妖怪展」。
「土偶から妖怪ウォッチまで」という謳い文句だが、ちょっと散漫になってしまった。

もっとも、土偶や妖怪ウォッチはおまけで、展示の中心は、近世の絵巻や浮世絵だった。その点では王道だろう。
妖怪と言っても、大きく三種に分かれるのではないか。
一つ目は人間系で、幽霊・骸骨・ろくろ首・鬼など。
二つ目は動物系で、狐・化け猫・蜘蛛・百足など。
三つ目は器物系で、からかさ・塗り壁・琵琶など。

いずれも人間の想像力が生み出したものだが、人間系が恐ろしく、器物系はかわいい。
もちろん、器物にも怨念がこもることがあるが、そういう場合は擬人化されて、人間系の造形になるのだろう。

「姫国山海録」という、日本の幻獣や幻虫を25種類集めて、一ページに一つずつ記した写本に魅かれた。松前にいる「海鬼」は、海辺で遊ぶ児童を食らうという。この本、展示は見開きだけなのだが、何枚かのパネルで紹介している。図は色がついてきれいだが、文章は漢文なのでわかりにくい。子供も多く見るのだから、わかりやすい口語訳を添えてほしかった。

国芳の浮世絵「化物忠臣蔵」、原作の名場面を化物が演じる趣向だ。道行の八段目では、小浪は金魚、遠景の富士は蝦蟇だろうか。

http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/s-exhibition/special/10309/%e7%89%b9%e5%88%a5%e5%b1%95%e3%80%8c%e5%a4%a7%e5%a6%96%e6%80%aa%e5%b1%95%e3%80%80%e5%9c%9f%e5%81%b6%e3%81%8b%e3%82%89%e5%a6%96%e6%80%aa%e3%82%a6%e3%82%a9%e3%83%83%e3%83%81%e3%81%be%e3%81%a7%e3%80%8d/



0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する