mixiユーザー(id:7202852)

2016年08月01日06:34

121 view

五劫思惟阿弥陀仏坐像

今日、8月1日から12日まで、重源上人が宋から請来したと伝えられる五劫思惟阿弥陀仏坐像が奈良市の五劫院さんで開扉され、拝観できます。
「五劫思惟阿弥陀仏坐像」と聞いてもピンと来ない人でも「アフロヘアのご仏像」と聞けばすぐそのイメージが浮かぶ人も多いのではないでしょうか。
「五劫」とは、とてつも長い時間を現すのですが、どれくらいか言いますと、
3年に一度、泉に舞い降りる天女の柔らかくて薄い天衣が、泉の畔の岩に擦れるのですが、擦れるたびにほんの僅かながらすり減り、そしていずれ岩が無くなります。岩がなくなるまでの期間を「1劫」と呼びます。
具体的にその期間は、43億2000万年と言われます。「五劫」はその5倍ですからもう理解不能の時間です。
ちなみに、地球の歴史は46億年と言われますので、人智を超えた長い歴史になります。
それだけの間、悟りを求めて思惟されていたのですから髪も伸びて当たり前です。
普通なら髪は垂れて、身の回りが髪だらけの状態になるはずです。
でも、巻癖の髪だったので、垂れることなく見事なアフロヘヤになったと言うことです。

これとよく似た像を東大寺さんも所蔵されています。
お顔を拝観しただけですと五劫院さんの像と区別が付かないぐらいです。
一番の区別は東大寺さんの像は合掌されているのに対して五劫院さんのは、手は衣に隠れています。
あと、微妙な差ですが、五劫院さんの方が、お顔がよりふっくらされています。
もし指先でツンツンすると、赤ちゃんの頬のように弾き返されそうな弾力が想像できます。
昔、広隆寺の弥勒菩薩像に京都の大学生が頬ずりして、指を折ったことがあります。
くれぐれも、実際にツンツンはしないでください(笑)。
10 8

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2016年08月>
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   

最近の日記

もっと見る