mixiユーザー(id:2391655)

2016年05月28日23:07

176 view

神宮スズメの独り言4〜花の早慶戦

早慶戦はやっぱり早慶戦なんだと思う。

今日の観衆は2万6千・・・・先週の優勝決定戦となった明治立教の観衆は日曜日が最高で2万1千だった。1勝1敗で迎えた月曜日に1万4千人が入ったのはさすがだと思うが・・・・・

今年の早慶戦は既に優勝が明治と決まっていたなかで行われた。どちらにとっても優勝の可能性がないだけではなく、昨年春秋連覇を成し遂げた早稲田はこの早慶戦を迎えるまでには東大からの勝ち点1のみであるという状況だった。

明治が5大学からすべて勝ち点を奪ったにも関わらず、5大学からすべて1敗を喫するという史上最低の完全優勝が物語るように、この早慶戦もあまりレベルの高いものではなかった。

早々に慶應は得点を重ねる。2回、打撃妨害で出たランナーを置いて、一発本塁打しか狙っていない慶應の先発加藤君が左翼席に運んだ。

3回には1死2塁からこれも一発が怖い岩見君がスタンドに放り込む。さらに3塁打を安打で返して5−0・・・・

慶應の加藤君は安打を打たれながらも早稲田打線を抑えていく。

完全な慶應の流れ・・・・

だが、それをぶった切ったのも慶應の加藤君だった。

6回裏、連続四球で早稲田は無死1・2塁、この二人の打者にストライクは1球しかなかった。送って木田君の2塁打で2点を返した早稲田はその後四球と暴投で1死2・3塁とチャンスを広げ、続く代打は1年生の加藤君。

清宮フィーバーで昨年の甲子園を超満員に仕立て上げた早実の主将だ。

だが、加藤君は三振・・・・さらに四球で早稲田は満塁まで攻めたが、中澤君も三振に倒れた。

慶應の加藤君はもう四球か三振かというピッチングになっていた。

この回の早稲田は1安打4四球でありながら犠打と2つの三振で2点をとっただけだった。

7回に若き血を歌い上げた慶應はあっさり2つの三振で2死となるが、その後2安打と四球、暴投で2点を返す。

そしてその裏、校歌を歌いあげた早稲田は3安打と2つの四球、犠飛で2点を奪い返す。

慶應は8回に須藤君の本塁打のあと3安打を集め2点をとって試合を決めた。

慶應の加藤投手は被安打10、四球10だった。早稲田をそれに対して残塁14で4得点だった。

昨年の4年生は早慶ともに2人ずつがプロ入りした。ドラフトにかからなかった選手もレベルの高い選手が多かった。

その翌年であれば、戦力の低下はやむを得ないかもしれない。

だが、今日の試合に見られるような四球の多さや拙攻はやはり優勝争いには値しないということがわかる。

それでも、この観衆だ。歴史があるがゆえにいつも優遇され、いい環境で試合ができる早慶両校はそれに甘んじることなく、より切磋琢磨しなければならない。

今日はレフト側の外野スタンドにいた。もう何十年も早慶戦を見ていると思われる年配のファンは慶應の塾歌も早稲田の校歌もすべて3番まで歌詞を暗記していた。その近くにいた慶應の新入生と思われる若者は歌詞カードを見ながら一生懸命数々の歌を覚えようとしていた。

いい姿だ。だけど、それに恥じないような試合を望みたいと思ったのはボクだけではないと思う。

このシーズンで東大に負けていないのは早慶両校だけだというのは自慢でもなんでもない。



2016年5月28日 東京六大学野球 春季リーグ戦(於 明治神宮野球場
慶應義塾
023 000 220 = 9
000 002 200 = 4
早稲田

3 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2016年05月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031