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2016年05月04日10:34

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甲子園への春

春季千葉県高校野球の準決勝。今年初の高校野球観戦である。

華麗な大学の雰囲気とは違う高校野球独特の熱を感じる。何より大学と違うのはお母さんの声だ。

「まだまだ、やれるよ」「集中してぇ」「最後まであきらめるなぁ」

保護者会の存在はスタンドでも大きい。応援に来ている人たちに飲み物を配ったり、応援リーダーに合わせて誰よりもスタンドを盛り上げたり、そして、最も大きいのがピンチで静まり返る球場を切り裂くその声なのだ。

これこそが高校野球だよなぁ・・・・そう思っているうちに、第2試合が始まった。

千葉黎明高校の先発川口君は快調に飛ばしていた。5回を終わってパーフェクト。そして5回表には1点の先制点をもらっていた。

たった1点差・・・・だが、この日の川口君を見れば黎明の勝利かかなり高いように思われた。6回には先頭打者に初安打を喫したが、その後送りバントを試みる8番、9番打者にファウルすらさせず連続三振に取って見せた。

7回、1死1・2塁、8回2死1・3塁のピンチも後続をしっかり押さえた。

8回にはさらに1点を追加し迎えた9回裏。簡単に1死を取ったが、名門成田は最後の粘りを見せる。

3番花嶋君から4連打、2−1とされまだ1死満塁・・・・

ここで打席に迎えたのが初安打を許し8回にも安打を打たれていた大川君。同点、もしくは一気にサヨナラという大ピンチだ。

盛り上がる1塁側成田応援席に息を飲む3塁側黎明。

放たれた当たりは2塁ベース寄りのボテボテの打球。併殺か、併殺崩れの同点か・・・・大歓声の中、鮮やかにボールが回り併殺が成立した。川口君はガッツポーズをして雄たけびを上げた。

2−1・・・・千葉黎明決勝進出である。

かつては八街学園という校名だった千葉黎明。ボクは千葉のどこにあるのかも分からない今の校名よりも八街学園のままでいてほしかったと思っている。関係者でもなんでもない勝手な意見であることは十分承知しているが・・・・

関東以外の人はほとんどが春日部という地名を正しく読めなかった。今では誰でも読めるようになったのは甲子園に出場した春日部共栄高校の功績である。

宜野座や鵡川も同様だ。

八街を「ヤチマタ」と読める人は全国では少ないだろう。

千葉県代表八街学園、初出場・・・・このアナウンスを望んでいた八街市民は多かったのではないかと思う。

今日は決勝戦、相手は東海大市原望洋。ともに関東大会出場を決めている両校は控え選手を中心にスターティングメンバーが組まれるかもしれない。

甲子園にはつながらない春季大会。しかし、それでも確実に夏にはつながっている。


2016年5月3日 第69回春季千葉県高校野球 準決勝(於 千葉県野球場)
千葉黎明
000 010 010 = 2
000 000 001 = 1
成田

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